Cigarette love 08 (ページ33)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:105,927 hit

挨拶回り。ページ33

自宅へ戻りリビングで一息。

何もやる事がなくて暇を持て余す。

やる事が何もないと昨日の出来事のせいか
ネガティブ思考になって行く。

「園は大丈夫かなぁ・・・」

昨日の事があるので暫く園には行けませんと
時松さんに言われている。
よって退職の挨拶も当分先。

それから数週間何も起こる事はなく
東方神起のライブツアーもあと２週間に迫った頃、
やっと保育園へ行く許可が出た。

私は園長に連絡し
最後の挨拶に向かう事を告げ
翌日、保育園へ大事をとって
ダグラスが同行してくれた。

久しぶりの保育園。
子ども達が楽しそうに遊んでいて
なんだかほっとする。

園長に挨拶を済ませ、
各クラスの先生達にも挨拶をして回る。

クラスに入る度に
子ども達が「かわ先生～」と走り寄ってくれる。

あーさんのクラスへ行くと子ども達が
私にプレゼントだと言って手作りの額縁に入った
クラスの集合写真をくれた。
「みんな、ありがとう」と私は泣きそうになった。

あーさんは
「川原先生は鴎台に住んでるから
運動会もお遊戯会も来てくれるよね？」と
私に言うので
「もちろん、皆に会いにくるよ」と私が言うと
子ども達は「絶対だよ！約束！」と喜んでくれた。

クラスから廊下に出たるとあーさんが
「大野っちから聞いたけど、
星野先生が１枚噛んでるかも知れないんだって？」と
隣のクラスの星野先生をちら見する。

「はっきりはしないんですけど、
過激なファンなのは間違いないです」

「挨拶行くでしょ？大丈夫？」

「大丈夫ですよ、職場ですもん」

「何かあったらすぐに叫ぶんだよ？
私、飛んでいくからね！」

「飛んでいくって(笑」

「なんなら教室の仕切りのガラスを
ぶち破って行こうか？」

「それ危険ですから(笑
あ、そうだ！ユチャがツアー前に家で
オールナイトしましょうって」

「おぉ～！いいねぇ～ツアーはいつからだっけ？」

「２週間後ですよ」

「私はいつでも良いから
予定が分かったら連絡してね」

「はーい！」

次は星野先生のクラス。

「失礼します」私がドアを開けると
私を見た星野先生が一瞬ビクつく。
(やっぱり何か知ってるんだな)

「最後のご挨拶に来ました」と挨拶をすると
「川原先生、大変だったわね」と星野先生。

私は「ご迷惑をお掛けしてしまって
申し訳ありませんでした」深々とお辞儀をした。