Cigarette love 08 (ページ27)

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私達の事。ページ27

小浜さんと
会見の行われるホテルに行くと
会場に入る手続きなどで
ロビーは大混雑だった。

私と千代は事務所のスタッフとして
紛れ込みユノ達の待つ部屋へ向うと
部屋の前には警備が付いていて
なんだか重々しい雰囲気。

小浜さんが警備員さんに声を掛けると
時松さんが中から出てきた。

部屋の中に入るとユノが駆け寄って来て
私の頬から首に掛けて赤くなった肌を
「A、大丈夫？痛くない？」と心配してくれた。

「大丈夫だよ。
それより大変な騒ぎに
なっちゃってごめんなさい」と私は謝り、
千代と私は時松さんから会見内容を聞くと
”最終手段は、私達の関係を公表する”と聞かされ
びっくりしたけど
あくまでもそれは最終手段である事と、
ユノと話し合って決めて良いと言うので、
私とユノは別室で２人で話し合う事にし、
皆に今回の事を再度謝り隣の部屋へ移動した。

「A本当に大丈夫？」

「大丈夫だよ。ユノは？」

「大丈夫。
それよりも俺達の事だけど
Aは公表してもいいの？」

「ユノはどう思う？」

「俺はそれでAを守れるなら
公表してもいいと思ってる」

「でも、ファンは聞きたくないよね」

「いずれは公表する事だから
俺は今のタイミングでも構わないよ。
Aは？」

「私は今日この場でって言うのは
出来る事なら避けたいかな」

「そっか」とユノ。

私は
「ユノのご家族にもご挨拶もしてないし、
ファンの人だってこんな事があった直後に
”実は恋人が”なんて
報告を聞きたくないと思うの」と
自分の気持ちを彼に伝えた。

すると「俺の家族にAの事を話してあるし、
今度のツアーで紹介するつもりだったからいいけど、Aのご家族にはご挨拶も
出来てないもんな」とユノ。

「ごめんね、
何度も家族に会いたいって言ってくれてたのにね。
でもね、職場を退職したら
ユノに会って貰おうと思って
昨日お母さんにその話をしたところだったの」

「そうだったの？
じゃぁ、明日にでも挨拶に行っていいかな？」

「明日？
お父さん達に聞いてみないと」

「今から聞いてみてくれない？
なんなら会見が終わったら行ってもいいよ！」

「とりあえず電話してみるね」と
私は実家へ電話を掛けた。