Cigarette love 07

警備強化。 ページ37

重たい空気が部屋を支配する。

戻って来た福永さんが
「私が今まで担当した案件でも
似たような事例がありますが、
このタイプは
暴走する可能性が高いので危険です」

時松「良い対処法はありますか？」

福永「そうですね、
一番は川原さんを彼女達の探せない様な、
例えば海外とかで保護するのが一番ですが、
そうは行きませんね」

小浜「彼女達の視界から消えると言う事は、
彼女達に川原さんが関係あると
伝えるのと同じですしね」

千代「今出来る最善策は？」

福永「倉城とＹＣＬＰの監視と
川原さんへの警護の強化でしょう。」

A「私としては職場に迷惑が
掛らないか心配です。
特に子ども達の安全を第一にお願いしたいです」

福永「生徒さん達の安全も確保しますが、
今の状態ではそれにも限界がありますから
やはり全てではないにしろ、
川原さんの職場に事情を話して
合意の上での警備が一番だと思います」

時松「保育園に説明か・・・」

A「例えばですけど、
私が園を退職したら
子ども達への危険はなくなりますよね？」

小浜「確かに退職されれば
暫くは警戒が必要だとは思いますが
川原さんがお勤めになっているよりは
危険は減ると思います。」

千代「A、まかさ辞める気じゃ・・・」

A「ちょっと考えたんだけど
みんなが危険に晒されるくらいなら
それもありかなって」

きっと一番の最善策はこれだろう。

時松「川原さん、落ち着いてください。
急いで結論を出さなくても
今、出来る事をしましょう」

千代「そうだよ！
まだ、出来る事はあるよ」

２人が私を引き止めてくれた。

A「うん、そうだね」
本音を言えば私だって
こんな事で仕事を辞めたくはない。

福永「まずは警備の強化を考えましょう」

時松「そうですね。
２人共もお疲れでしょうから
今日はゆっくり休んでください。
私は福永さんと対策を考えます。」

そう言うと時松さん達は帰って行った。

「さっ！夕飯でも作って食べよう♪
今日はチャンミン帰って来るし、
ユノも明日には帰ってくるからね〜」と
千代が明るく振舞ってくれたので
「そうだね〜気分転換に一服してくるね！」と
私はベランダへ向かった。

彼等の帰宅。→←YCLPの素顔。

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