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演技開始。 ページ25

夕方の仕事を終え園を出ると
時松さんからメールが来ていた。

「スター&もう1名、出待ちしてます。
気がつかないフリをしてください」

私は周囲を意識しない様に待ち合わせ場所へ向かった。

待ち合わせ場所と言っても
歩いて数秒の所にある交差点だ。

時松さんはすでに待っていて
私を見つけると軽く手を挙げ、
それに答える様に私が
「ごめん、お待たせ」と声を掛けると
時松さんは笑顔とで私を迎えた。

そして2人で歩き出す。

「A、何食べたい?」と横に並びながら時松さん。

いつも”川原さん”と呼ばれているので
なんだか不思議だ。

「うーん、なんでもいいよ」と
私も普段の敬語を意識してやめる。

「じゃぁ、カレーがいいな!
この前の店美味しかったし」と手を差し出す時松さん。

一瞬躊躇したけど手を繋いで歩く。

この位しないと彼女達は
恋人同士だと納得しないだろう。

この時時松さんが小さな声で
「ユノに見られたら殺される」と苦笑いをした。

お店に着くと時松さんが連絡をしていたのだろう
ロレッタとダグラスがお店にいた。

2人で席に着くと
程なくして星野先生とその仲間の
うなぎorカルボがお店に入って来て
偶然を装って声を掛けてきた。

「あら、川原ちゃん偶然ね♪」

「ほんと、偶然ですね〜」と返事した時、
すでに彼女の視線は時松さんに向いている。

時松さんが
「こんばんわ、この前はお世話になりました」と
星野先生達に挨拶をする。

それに対してこれ幸いと
「せっかくなんで
ご一緒してもいいですか?」と星野先生。

「俺達で良ければ」と言いながら
時松さんが私の隣に移動。

向かいの席には星野先生とその知り合い。

時松さんはメニューを1つ星野先生に渡し
「Aは何にする?」と言いながら
メニューで2人からの視線を遮り
「このまま様子を見ましょう」と言うので
私はそれに無言で頷いた。

食事を頼み終わるり星野先生が
「お2人は仲がいいんですね」と言うと
「そう、見えますか?」と時松さん。

「えぇ、とっても。恋人同士みたい」と星野先生。

「実はその恋人同士だったりします」と時松さん。

「そうなんだ〜!」と星野先生が言うと
友人が「すいません、ちょっとお手洗いに」と席を離れた。

うなぎ?カルボ?。→←恋人のフリ。 (YN



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kawaetsu(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます!人気者の定めかもしれませんね。実際はこういう怖い方が居ないことを祈るばかりです。そして確かに彼等にとっては今まさにそういうしがらみから解放されている状態かもしれないですね~ (2016年6月17日 2時) (レス) id: 42bb367cab (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - こわいですねー。でも実際にいるんですよねきっと、こういう人。それ考えると今のお務めの状態は少しは彼らの心が休まる時間なのかな?とか思ったりしています。 (2016年6月17日 1時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kawaetsu | 作成日時:2016年6月9日 14時

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