守りたい。 ページ38
お腹も満たされたのか
アキちゃんは初めよりは
リラックスしたようだった。
それでも叔母さんが怖い様で
しきりに玄関前で待つと言うので叔母さんには
私とジコがちゃんとアキちゃんが怒られないように
お話しをするからと説得して
部屋で休むように促すと疲れていたようで
あっと言う間に寝てしまった。
ソファーで眠るアキちゃんを横目に
ジコとこれからどうするべきかと悩む。
今の状況は一歩間違えれば誘拐と見なされ兼ねない。
ジコ「警察に連絡？」
「そうだね。」
私は通報するのはどうかと思い
アキちゃんをジコに任せて近くの交番へ向かった。
警官「あーまたあの子か。」
私達の関係や保護した事情を話すと
警官は困ったように語り出した。
「先月あのマンションに越してきたらしくて
夜遅くに公園で保護されたりしてるんだよ。
最近は見掛けなかったから
落ち着いたんだと思ってたんだけどね。」
「そうなんですか…」
「児童相談所でも注視はしてるんだけどね。」
「保護とかは？」
「暴力などはないし保護者が施設は拒否してるんだよ」
「どうにかならないんですか？」
「中々難しい問題でね。
だれか他に保護してくれる人がいればいいんだけど」
「私でも可能ですか？」
「血縁じゃないから難しいけど可能だとは思うよ？
え？もしかして引き取るつもり？」
「出来れば。」
「とにかくこれからご自宅に
私達が一時保護しに伺います。」
こうして交番で聴取を取られて
自宅へ警官と戻りアキちゃんを引き渡した。
目を覚ましたアキちゃんは
全てを悟っているような表情で
警官の言うことを素直に聞き入れ
玄関まで向かうと涙をいっぱい浮かべながら
「Aちゃん、また来て良い？」と私に聞いてきた。
私はアキちゃんに抱きつき
「いつでもおいで。
Aちゃんはお家でお仕事してるから
いつもここにいるからね」と伝えた。
アキちゃんがいなくなった部屋を沈黙が支配する。
ジコ「可哀想だね…」
「ねぇジコ、
私がアキちゃん引き取るって言ったらどうする？」
「ヌナ、お腹に赤ちゃんいる自覚ある？」
「あるに決まってる。」そう即答すると
「もう気持ちは決まってるんでしょ？」とジコは呆れ顔。
私はアキちゃんを守りたい。
いや、守るんだと決意した。
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kawaetsu(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。パスワードをメッセージにてお送りしました。 (2020年9月23日 14時) (
レス) id: 085b6a2867 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、何度かこの作品を読んでます。この先を読みたくてパスワードを教えてくださいませんか？ (2020年9月23日 12時) (レス) id: babc415c2f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、何度かこの作品を読んでます。この先を読みたくてパスワードを教えてくださいませんか？ (2020年9月23日 12時) (レス) id: babc415c2f (このIDを非表示/違反報告)
たあさん(プロフ) - 初めまして、お話楽しく読ませて頂いています。始めから男前なヒロインちゃんだったけど、益々凄い展開になって来て、お話の更新楽しみにしています！アキちゃんまで登場し、大丈夫？ユノ、に早く真実が明かされる事を待っています！！ (2018年5月6日 4時) (レス) id: 3c91ad79e1 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - はじめまして。すっごく楽しみに更新を待ってます。ハラハラドキドキすることも小説の醍醐味ですよね。ユノが何を考えて主人公に冷たくしてるのかも早く知りたい〜♪ (2018年2月4日 18時) (携帯から) (レス) id: 4037bbf8fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kawaetsu
| 作成日時：2018年1月24日 17時
