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長期戦。 ページ5

その後は誰にも会わず
無事に自宅に到着。

ユノさんには玄関の中で少々まって貰い、
干ししていた洗濯などをしまった。

「狭いですけどどうぞ」

「遅くにごめんね、お邪魔します。」

「コーヒーしかないけどいい?」

「うん、ありがとう」
彼と自分のコーヒーを入れ一息つく。

「やっぱり有名人は大変だね」

「まぁ、それだけみんなに
知って貰えてるって事だから」

お互いにさっきの事には触れない。

そう思っていたけどユノさんが
「さっきはごめん、嫌だったよね」と言ったので
私は「お詫びに今度
何か奢ってもらおうかなぁ〜」とおどけてみせる。

彼も「なんでも奢るよ!何がいい?」と
空気を変えるように言う。

そうしているとLINEで「無事に着いた?」と千代。

「着いたよ〜」

「ヒョンは大きいから部屋に居ると邪魔でしょw」

「チャンミナだってでかいじゃん!」

するとチャンミンから画像が送られて来る。

ユノさんの目撃情報のTwitterだった。

「駅前で誰か探してたっぽい」
「近隣、捜索中なう」
「ユンホに会いたくて夜の散歩中❤」
など沢山の呟き。

私は
「迎えに来てもらわなければ
こんな事にならなかったのにねごめん」と彼に謝る。

「Aが謝ることないよ
俺が勝手に迎えにいったんだから」と
彼は私の頭を優しくなでてくれる。

暫くすると「そろそろ帰るよ」とユノさん。

彼を送ろうと玄関を出ると若い女性の声が聞こえた。
私達は玄関に慌てて入り聞き耳を立てた。

「この辺らしいけど居ないねでも本当にユンホかな?
だったら嫌だな〜」

「もう少し探してみようよ!」

まだ、ファンが探している様だ。
すると今度は千代から画像が届いた。

「浦芝5町目の煙草屋の近くに
背恰好がユンホに似た人が女性といた」と
いうツイートだった。

「これAの家のそばだけど大丈夫?」と千代。

さっきの女性達の誰かだろう。

私が彼に「もう少しいれば?」と提案すると
「お邪魔じゃなければ」と彼。

長期戦になりそうなので私は1人、
コンビニに買い物に出かけた。

買い物を済ませ家に戻るとユノさんはベットに
もたれかかるようにして眠ってしまっていた。

このところ忙しそうだもんね。

寝息を立てて幸せそうに眠る彼を見て
彼にそっと毛布を掛け、
私はユノさんがもたれているベットの
反対側の隅に丸まる。

結局、彼は朝まで眠っていた。

決意。→←緊急事態。



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作者名:kawaetsu | 作成日時:2016年5月7日 15時

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