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居酒屋”いつものところ” ページ15

金曜日、千代と居酒屋へ。

そう、一昨日も来た居酒屋(笑

お店の名前は”いつものところ”

面白いネーミングセンスにつられて
千代と入ったのが始まりだ。

千代とは最寄り駅は違えどお互いの家は
自転車で7〜8分ほどの距離にある。

このお店通称”いつとこ”
(私たちが勝手に呼んでいる)は
お互いの家の中間地点にあって
安くて美味しいので2人で呑むときはいつもここ。

お洒落なお店もたまにはいいけど
やっぱり”いつとこ”だよねー!
なんていつも2人で笑う。

千代の仕事の愚痴を一通り聞いて
話題はユノさんの事に。

「おばちゃんもAが有名人を連れてきたとは
思ってないだろうな〜」と千代が笑う。

なぜ知ってるのかと言うと
注文をとりに来たおばちゃんが
「千代ちゃん
一昨日Aちゃんがねぇ〜」と
2人と来たことを教えたからだ。

千代には2人の事は隠さず話した。

「めっちゃ気に入って貰ってるじゃん!
Aもまんざらじゃなかったりするでしょ?」

「まんざらじゃないってなによ?」

「それを私に言わせるの?
ユノさんの事、好きでしょって事よ!」

私は思わず噴き出しそうになった。

「だって、彼の話するAは
恋する乙女の顔だもん♪」

「ちょっ、なにそれ!」

そう、実はこの2日間でユノさんに
凄く惹かれ始めていて気が付けば
ユノさん今頃なにしてるかな?なんて思ったり、
メッセージが来れば
それだけでテンションがあがった。

「ほら、今だって
ユノさんの事考えてるでしょ」

この時、
本当は自分の気持ちに気がつき始めていたけど
考えないようにしていた。
だって好きになったとしても叶うはずもないから。

届かない気持ちほど辛いものはない。
届いたとしても願いが叶うはずもないなら
心の中にしまっておこう。

それに今の関係を失いたくないと言う
気持ちの方が大きかった。

「どうかなぁ〜それは秘密♪」と
千代におどけて見せる。

千代はそれ以上追及してこなかった。

「でも1度くらいは私も2人と食事した〜い!
誘ってよ!」と千代は冗談交じりに言う。

「今度2人に聞いてみるね」と返事をした。

「マジで!やったぁ〜!」と喜ぶ千代。

多分あの2人なら千代とも
仲良くなれそうだと私は思った。

楽しく話していると
テーブルに置いていたスマホが鳴る。

「今、韓国着きました〜疲れたぁ」と
チャンミンさんからだ。

千代。→←新しい日課。



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はにゆの(プロフ) - 一気読み!楽しく読ませて頂きました。続きがたのしみなのですがパスワード教えて頂けないでしょうか?よろしくお願いします。 (2020年5月12日 13時) (レス) id: fe5d965867 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kawaetsu | 作成日時:2016年5月1日 20時

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