Cigarette love (ページ16)

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まさかね。ページ16

水曜日。

映画を何にしようか考えながら仕事をしていると

「今日は映画の日でしょ？
家帰らないんだよね？」と同じクラスの
鮎川先生から声を掛けられたので
「ですね。」と答える。

「予定がなければ
たまには一緒にお昼を食べようよ♪」

鮎川先生とは年齢も近く気が合う先生だ。
「予定ねぇ」と私は考える。

そう言えばユノさんが”また今度！”って言ってたな。
でも別に約束してるわけじゃなしそれに相手は有名人。
そうそう毎週来るわけがない。

返事がない私に鮎川先生は
「あれ？何か予定あった？
もしかしてデート？」と聞いてきたので
「違いますよ～
そんないい人いたら”デートなんで！”って
断りますから(笑」と返す。

「じゃぁ、私が休憩になったら
連絡するからそれでいい？」と聞くので
「了解です！」と返事をして
午前中の仕事を終えていつもの日課へ。

最近お天気があまり良くなかったけど
今日は久々の快晴で子供たちも
楽しそうに遊んでいた。

今頃はお昼を食べてお昼寝の準備かな。

私はいつも喫煙所に着き
煙草に火をつけデッキの手摺に
寄りかかり一服する。

うーん、仕事の後の一服は格別だ。

鮎川先生からの連絡は多分１時間後位。

今日は映画は辞めて途中のコンビニで
コーヒーを買ってからここに来た。

これで１時間くらいなら
余裕でここに居られる。

浜辺ではまだお昼になっていない
５歳クラスの子供たちが担任の先生と
浜辺でダッシュして遊んでいる。

「凄い体力だよな～」と
独り言をいいながら一服していると
誰かが階段を昇ってくる音が聞こえた。