その四十三 ページ46
「実弥さんが私を、ですか……？」
「嗚呼。」
なにを言ってるのかしら、実弥さんが私のことを気にかける……？そんなの当たり前じゃない。
だって実弥さんは７人兄弟の一番上なのよ？妹のような性格の私のことなんて、気にかけるに決まってるじゃない。というか、そうなるように演じているんだもの。
「……えへへ、そうですかねえ」
にへらっ、と蕩けた笑顔を見せる。すると、冨岡義勇は目を少しだけ開いて、ふいっと横を向いた。
あら、お耳が赤く染まってる。
なーんだ、実弥さんのお話からだと、無口で無表情、無感情みたいな男かと思っていたんだけど、存外分かりやすいのね。
「すまない、厠を借りてもいいだろうか。」
「はい、大丈夫ですよ！ 突き当たりを右に曲がったところにあります。」
「ありがとう。」
冨岡義勇が席を立って数秒後に、私はあの女と会うために、厨方面に移動した。もし冨岡義勇が先に帰ってきて、何処に行っていたのかと尋ねられても、厨でちょっとしたものを作っていたとでも言えば誤魔化せるでしょ。
少し心配なのは、冨岡義勇の間合いの広さ。この屋敷の庭に誰かが踏み入った瞬間に気付かれたら少し不味い。まあ多分なんとかなるけど。
厨の前を通り過ぎて、いつもあの女が侵入してくる庭の前まで来た。大体いつもこのくらいには来ると思うんだけど、なんだか今日は遅いわね。どうしたのかしら。
変に思いながら、女がいつも登ってくる辺りの塀をじーっと見ていたら、しばらくして女が登ってきた。
「……？」
なんだか様子が変、しかも、何で血の匂いがするのよ。
女は必死の形相で私の元に向かってきたかと思うと、突然大きな声で叫んだ。
「ちょっと、どうした((「アンタ早く逃げなさい‼︎」……は？」
「殺されるわよ‼︎」
何で此奴、こんなに出血してるの？
それに、“殺される”って一体誰に……、
「見つけたわよ、クソ
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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (
レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥＆左馬刻＆勝己Love - 初めまして！凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる！⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され！！ (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、！作者様に早く更新できるようにして差し上げろ！ (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Ａ | 作成日時：2020年1月13日 22時
