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その四十二 ページ45

「ぁ、あの…、どちら様ですか?」

 「…冨岡義勇。」




 冨岡、というと実弥さんのお話の中によく出てくる名前だ。実弥さんの話し方から、この冨岡とかいう男も柱のように思えるけど……変ね、全く見覚えがないわ。この男も柱なら、以前産屋敷邸に連れてこられた時にお互いに顔を見ているはずなのに。

 私はこの男の顔に見覚えがないし、向こうも、『不死川と共に住んでいる鬼はお前か』だなんて質問は、あの場に居た人間がするものじゃないわ。


 ほんとにこの男冨岡義勇なのかしら…?
 実弥さんから怪しかったら男だろうが女だろうが家にいれるなって言われてるし……。




 「……不死川に頼まれた。お前を守るように。」

 「実弥さんが?」

 「嗚呼。不死川の鴉からこの手紙を預かった。」

 「……。」




 冨岡義勇から渡された手紙は、確かに実弥さんの文字で書かれていた。

 要約すると、私が一人で留守をしている間に、あの不細工が私を襲ってきたら危ないから、俺の代わりに居てくれないか。って感じね。
 実弥さん、てっきり冨岡義勇とは仲が悪いんだと思ってたわ。だって、冨岡義勇って名前が出てくるお話はぜんぶ愚痴なんだもの。



 それにしても実弥さん、私を心配して護衛を呼ぶだなんて……しかも柱……、なんて余計なことしてくれたのかしら。

 これじゃ、あの女が気付かれないように邸に入り込むなんて完璧無理じゃない。
 ……どうしましょ、ここでこの男を返すでもいいけれど、殿方からの優しさを受け取らずに返すのは一番やってはいけないこと。




 「……!」




 そうだわ、これを利用してあの女も陥れちゃいましょ!血の供給源が無くなるのは少し辛いけれど、それよりもあの女の歪んだ顔の方が楽しそう!

 血のことはまた今度考えましょ!




 「実弥さんったら、心配性なのね。」

 「不死川は、随分お前のことを気にかけているんだな。」

 「え?」

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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時

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