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その二十八 ページ31

「実弥さん、手拭いどうぞ。」

 「おぅ、ありがとな。」


 「此処にお水置いておきますね!」

 「おー」


 「お仕事の前に少しだけでも食べられたらどうですか?腹が減っては戦はできぬと言いますし」

 「そうだな、」


 「お風呂はお帰りになられてからですよね、それに合わせて準備しておきます!」

 「すまねぇ、助かる。」


 「行ってくるわ」

 「行ってらっしゃい!」




 ・

 ・

 ・




 なんだ、あの出来る女房(違う)。

 昼間の稽古の時、汗を拭こうと思った時にはAが手拭いを持ってきて渡してくれるし、素振りをしている間に水を入れた竹筒を置いておいてくれた。任務に行く直前にはちょっとした食事を用意して……そしてこれがなんとまあ旨い。


 どうやらAは人間だった頃の記憶というものがハッキリとしているようで(鬼にしては珍しい)、家事は得意だと満面の笑みで言っていた。

 日光のことを考えて、なるべく外界からの光が入ってくる扉や窓を閉めてはいたが、やはり昼間の活動は少しばかり辛いようだった。何度かふらっとしながらも俺の身の回りの世話をするAを見て、なんだこう、庇護欲、そんなものが湧き上がってくるような……って俺ァなに任務中に考えてんだ!


 任務中腹が減った時のために、とAが持たせた握り飯を食べて、俺はまた任務に没頭し始めた。




 「(ん?この匂い、何処かで嗅いだことがあるような気がするなぁ……あれ、でも、匂いの元は見たことのない鬼狩りだ。なんでだろう?)」

 「(取り敢えず、無惨様に報告かな。Aちゃんの手掛かりになるかもしれない!)」





 近くに上弦の弐が居たとは露知らず、俺は夜の町を駆け回った。

 屋敷で待っているAのことを考えたら、任務に掛ける時間は変えられねえって言うのに、早く終わらせなければという謎の使命感に駆られた。


 ……なんだァ、この感情。

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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時

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