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その十八 ページ21

side Kakushi





 「ッ不死川様!」




 ぜえはあ、と荒い息を吐きながら、不死川様の屋敷に辿り着いた。失礼かとは思いながらも、屋敷の廊下をダッダッダと走る。不死川様の部屋はこの廊下の突き当たりにある。

 でも、もう遅かったら……!なんて縁起にもないことが頭の中によぎる。今までに出したこともないくらいの速度で走り続け、私は不死川様の部屋に辿り着いた。




 「不死川さ……ッ!!」




 スパン、と勢いよく障子を開けた。
 そこには、顔をほんのりと赤くして不死川様の鎖骨に噛み付き、ちうちうと音を立てながら不死川様の血をすするあの女の姿があった。

 この位置からだと不死川様のお顔は見えない。けれど、あの鬼の女の興奮しているような顔が見えた私は、女をドンッと突き飛ばした。




 「何してるのアンタ!」

 「きゃあっ?!」

 「っおい、」




 女は怯えたような目で私を見ている。

 また演技しやがって……!と苛立つ気持ちを抑える。なんていったって、女が不死川様を喰べようとしていたことは、はっきりとこの目で見たんだもの。
 不死川様だって殺されかけたんだから、術にかかっていたとしても分かった筈……、




 「おいテメェ、何しやがった!」

 「え、何って、この女が不死川様を殺そうとして……」

 「まって、私、実弥さんを殺そうだなんておもってない!」

 「言い逃れする気?!私はこの目で見たんだから、アンタが不死川様に噛み付いてるところ!」

 「俺がやれ、つったんだよ。」

 「え……?」




 問い詰めようと女の胸倉を掴む私の腕を後ろにぐいっと引っ張って、不死川様は冷静にそう言った。不死川様は床にへなりと座り込む女の肩を抱いて、「大丈夫か?」と問い掛けていた。

 ……なんで、私は不死川様を助けようとしたのに。なんでその女を庇うような行動をするんですか。




 「まだ術が解けていないの?」

 「あ?術だと?」

 「不死川様はこの女の血鬼術にかかっていらっしゃるんですよ!だからこの女を庇うような真似をして……」

 「わたし、術なんて使えな_」

 「アンタは黙ってなさい!」

 「ひっ」




 あぁ、うざい、うざいうざい……!鬼が人間なんかに怯える訳ないじゃない、いつまでぶりっ子ぶってんのよ、腹が立つ!!

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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時

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