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その十七 ページ20

side Kakushi





 「はぁ、なんで私たちがあんな女の為なんかに……」

 「ほんとですよね、日光が大丈夫だっていうなら彼奴自身で買ってこれば良いのに!不死川様も不死川様ですよね、あんなぶりっ子ぶりっ子してる女に何であんなに……」



 そこまで言って、後輩ちゃんの動きが止まった。「私、分かっちゃったかもです」目を見開いてそう言う彼女。一体何が分かったというのだろうか、どうしたの?と彼女に尋ねる。

 後輩ちゃんはバッと顔を上げて、その勢いのままとんでもないことを言い出した。




 「不死川様、きっとあの女の術を掛けられちゃったんですよ!」

 「……はい?」

 「だーかーらー、あの女の血鬼術にかかっちゃったんですよ!そうですね〜、魅了、とかそんなところじゃないですか?」

 「でも、不死川様は柱よ?」

 「柱だからと言ってかからないわけじゃないでしょ?例えば不意打ちにかけられちゃったりとか、眠ってる間にとか……」
 「とにかく、今の不死川様は不死川様であって不死川様じゃないんです!」




 ふんすっ、と満足気に言い終えた後輩ちゃん。全体的に言ってることはとんでもないことだけれど、割と的を得ている気がする。勿論確定って訳では無いけれど、その可能性だって十分に有り得るのだ。


 ……そうよ、あの女に惑わされているんだ、不死川様は。

 だって、あんな不死川様見たことない。好物であるお萩を食べていらっしゃる時以上に優しい顔をしているんだもの。




 「もしそうなのだとしたらですよ、先輩。」

 「なに?」

 「不死川様、殺されちゃうんじゃないんですか?」

 「ッ____!?」




 どくん、と心臓が跳ね上がった。
 今日不死川様のお屋敷には、私と後輩ちゃんしか来ていなかった筈。つまり今、お屋敷にいるのは不死川様とあの女だけなのだ。

 ……っこうしちゃいられない!




 「私が荷物運んでいくので、先輩は早く不死川様のところに行ってください!」

 「ありがとう!」




 後輩ちゃんに荷物を頼んで、私は不死川様の屋敷への道を急いだ。









 「これで自滅してくれると良いなあ、せんぱい」

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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時

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