真選組子育て奮闘記。

悪口　　　noside ページ39

「つーか、あそこまともなやついねーよなー
全員おかし一つーかさー」









「あ、分かる！
ごみだめじゃん。

チンピラばっかだし。」






「ゴリラにやくざにキチガイがトップなんだろ？


終わってるよな、真選組って。」








Aは顔が見えないくらいうなだれて。









言い返してこないのをいいことに、

少年の一人がさらに調子に乗った。









「ってことはさ、
そんなとこで育てられてるお前も
ごみなんだろー？」









―そいつらも、お前も、まとめてサイテ―・・−









「・・・・・じゃ、・・・いもん。」







「あ？」









Aがとつじょ発した、低い声。









「サイテ―なんかじゃないもん！！！」









それは、破裂したような大声に変わる。









「はあ？エラそ―なこと年上に
言っちゃいけませんって、
か―ちゃんに習わなかったの？」








「馬鹿だなお前。
こいつにかーちゃんなんて
いるわけねーだろー」









「じゃ、よけーだめじゃん。
お前、かーちゃんもいないくせに
エラそ―なこと言ってくんなよ！」









その瞬間Aは
少年につかみかかって。









「うるさいっ！！！」









力いっぱいに、腕を何度も振り下ろす。









・・・むちゃくちゃに。

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