真選組子育て奮闘記。

お野菜ども。　　　　　沖田side ページ4

｢いっただきまあす！」








Aがそう言って１０数分。









俺はあることを見つけてにやついた。



｢A、ピーマンと人参、ちゃんと食べなきゃいけやせんぜ」





添え野菜の中からキャベツと肉だけを
掘り出して食べているAの行動を。









きょとん、として俺を見た後、



「・・・・おにーたん。あげる。」


「いりやせん。」








なんつー奴だ。
プレゼント方式でさらっと苦手なもん渡そうとするとは。



５歳でそれじゃあ将来が俺以下になる。







｢ちゃんと食わねえと大きくなれやせんぜ。」




｢もうA大きいよ？」




｢どこがでィ。」






脚立に座らねーと
テーブルにすら届かねえくせに。









｢うーん・・・・お胸。」









・・・・あ、ヤベ、吹いた。









｢いや、おまえは一番そこが小っちぇだろィ。」









ませた５歳児ほど面白いもんはねェ。



つーか誰の影響でィ
そんな下ネタ・・・






｢・・・・あ、俺だ・・・」



思い当たるのはこいつの前で連発した
数々の下ネタ。





｢ねえ、おにーたんももっと大きくなろう？
・・・・ってことであげる。」







「いや、おまえなあ・・」






突っ込もうとした俺に一言。





｢おにいたんがもっと大きくなったらつよくなるからね、

けがしないでしょ？」









そしてとどめ。








｢A、おにいたんだいじだもんっ！」









・・・・負けた。


ちくしょう、なんか流れでもらっちまったし
この野菜ども。









５歳で男の心をつかむ術を持ってるたァ









・・・・ほんとに末恐ろしいガキでィ

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