ヤバいね寝不足 ページ7
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「まァ、というのは冗談で」
「目がマジだったわ」
「そういうのは言わないべきなンだよ悟クン?」
ジョークだよジョーク。野郎のちょっとお茶目なジョークじゃないか察してくれ。そういうことだ。
さて、本題に入ろう。
これは前置きで、俺には俺なりの方法があるのだ。嘘じゃ無いぞ?ということで俺は二人に説明を始めた。この説明は俺の術式にも関係があるからな。
「先ずお二人、ボクが倒れたら運ぶ優しさあるかい?」
「ダッツのマカデミア十個」
「動画オーケーなら」
おっと前提が崩れた。
お前ら、同級生(なって一月にも満たない)への優しさってもんが!そこになければ無いのか!
無いのか(納得)。
在るべきだろオイ、おーいおいおい。
ため息を吐く。此奴らに道徳心とかそういうのを求めた俺が間違いだったのだろう。俺は呆れつつも、仕方がないので死んだ前提を放置し説明を続けた。
「…それは置いといて。傑クン、一か八かでボクがグロッキーになるけど、あの呪霊を祓わず、かつ
戦闘不能にさせる方法があると言ったらどーする?」
「仕方がないし運ぶよ」
「ボクはやる前提でキミは上から目線なンだね」
その前髪だけ転移させてやろうか。
「面倒だからさっさとやれよ」
「やァ悟クンその面倒を作ってるの傑クンなんだ」
この天上天下白髪唯我独尊馬鹿に至ってはいっそ清々しいな。
俺もう、このクズ野郎どもにモラルを求めるのは止めようと思うわ。うん。教育の敗北をここに来て感じるとは思わんかったよ。…
「正直、この呪霊どうにかできるンだよね」
前の二人は振り向いた。
いいか、俺は今猛烈に寝たい。
この任務が終われば俺らは帰れる。
つまり、どうするべきか分かるな?
「悟クン、傑クン」
俺は二人の名を呼ぶ。
二人にニヤリと笑いかける。
そんな「うわ」みたいな顔すんな。
俺の
……多分、この時の俺は疲れていたのだと思う。
と気づいたのは実に一日後のことだ。
まあ、いいさ。
常時装備のヘッドホンを外す。
音を聴く。
空間把握。
座標指定。
指を絡めて。
術式構築。
さァ、見とけよ呪霊。見とけよお前ら。
俺の、大好きなイリュージョンだ。
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「歪式」
「『
グチャリ。
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くさ - 更新して貰えたら嬉しいな、なんて (2022年12月24日 11時) (レス) @page14 id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 更新楽しみにしてます... (2022年1月15日 21時) (レス) @page14 id: 679f50534d (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました!さぁて、次はどうなるのかな〜?と思ったら終わり!?とちょっと残念でした…(T ^ T)もしまだ更新される予定があるんでしたら、応援しています。無理せず頑張ってください! (2021年12月23日 15時) (レス) @page14 id: cfb7b828ee (このIDを非表示/違反報告)
しらす丼 - アグゥァア...ずぎぃぃぃ...あっ応援してます!頑張ってください!! (2021年11月20日 19時) (レス) @page11 id: 23123a7f78 (このIDを非表示/違反報告)
どんぶりと見せかけたいるか - ぎゃぁぁぁぁぁ大好き愛してますぅぅ((突然の愛の告白 (2021年11月3日 15時) (レス) @page7 id: 34f739e3b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミントティー | 作成日時:2021年10月31日 12時