6話 場地side ページ6
「千冬か、良い名前だね」
「いやそんな…あざっス」
信号待ちの間、俺の後ろで喋るAに俺はモヤモヤが募っていた
いつ帰ってきたんだよ
一人暮らしってまじ？中学生なのに？
なんで黒龍に居たんだ、バイトってなんだよ
あの武道とか言う奴はお前の何だよ
だー！！
久しぶりの再会でちょっと緊張してるの俺だけ？
モヤモヤと考える俺とは対照的に千冬とベラベラと喋るA
やめだ、こんなやつに気なんか使ってられるか
「おいA、とりあえずそのバイト教えろ」
「あ〜さっきも言ったけど一人暮らしだから
お金いるのよ」
「親はどうしたんだよ」
「色々あって解散した
施設に戻るわけにもいかないから黒龍で稼がせてもらってたの
中学生なんて普通にバイトしても貯まらないから」
施設育ちのAは里親ができて引っ越していった
親が働いている姿を見ているわけだから、俺からは何も言えない
黒龍ってのが癪だけど
「最初から施設に居たから親知らないんだよね、私」
困惑している千冬に、ははっと冗談を言うように笑う
Aは気にしていないって言うけど、逆に俺らが気にするわ
「今日会う予定じゃなかったから…ちょっと疲れた」
「おい運転中に寝んなよ？聞きたいことまだあるっての」
背中に重みがかかる
こいつマジで寝ようとしてね？
お前が寝たら家分かんねぇだろ
そう声をかけるも、バイクの音でかき消される
俺の腰にぎゅっと手が回ると、背中に頭を擦り付けられる
あーダメだな、こいつ寝るわ
「ば、じ…」
「…はぁ、千冬ぅ〜帰るぞ」
「え？！」
家が近いと言っていたコンビニが見えるも、Uターンしようぜと千冬に言う
もうこいつは起きない
つくづくこの姉弟には振り回される
「俺の家に泊めるわ、こいつ」
団地に着くと、よっとAを担ぐ
その姿に千冬はマイキー君とドラケン君みたいだと言った
まぁ千冬には言ってもいいか
「こいつ、マイキーの実の姉なんだよ
これ知ってんの俺とマイキーだけだから黙っててやってくれ。本人も知らん」
「え、」
えぇ？！っと千冬の声が団地に響く
Aは生まれてすぐに施設に行った
こいつが実は佐野家の娘と分かったのは引っ越した後に判明した
真一郎くんと爺ちゃんしか知らなかったこの秘密を盗み聞きする形で
__________________
・マイキーの実の姉
・場地と同じく留年している
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餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました！ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました！頑張ります！ (2022年4月9日 12時) (
レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます！設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ！ご指摘ありがとうございます、すぐになおします！ (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餃子 | 作成日時：2022年2月9日 14時
