48話 ページ48
2人を他の連中に託して走って一虎の元へと向かう
「ｯどいて！！」
警棒を出す暇がない程無我夢中で走り続ける
素手で殴る痛さに耐えながらも出来るだけ喧嘩を避けていくと、ふと稀咲とすれ違う
「随分と一虎に信頼されてるんだな」
「…は？」
「本来は場地の役目だったが、マイキーが壊れるなら誰でも良い」
聞き捨てならない言葉に稀咲の腕を掴むも、がつんと後ろから頭を殴られて膝をつく
やば…頭重い…
「どっちも助けようなんて無理な話だな。お前が先に死 にそうだ」
去って行く稀咲に手を伸ばすと後ろから首根っこを引かれ、大きく尻餅をつく
参番隊と書かれた隊服に囲まれ、口元まで垂れてきた血を拭いながら警棒を取り出す
どいつもこいつも…
「邪魔ばっかりしやがってｯ！」
蘭が人はそんなすぐに死なないって言ってた
竜胆が人は弱点が多いって言ってた
「おいこいつやべぇぞ…ｯう？！」
「一虎…一虎の所に行かなきゃ…」
どくどくと頭に響く心拍数に段々と興奮してくる
ダメだ。飲まれるな
意識を保つ為にぶつぶつと口に出して一歩ずつ前に進む
しかしすでに冷静な判断ができず、足首を掴んできた千冬に警棒を振りかざした
「相棒もすぐくるんで、無駄っすよAさん」
「…私今機嫌悪いから殺 すかもよ」
向こうに一虎の姿が見える
目を離すな。誰に何と言われようとも、
場地に嫌われようとも、
「お前本当に昔と変わったんだな」
嫌われ、ようとも…
「場地さん！これは俺が、ｯぅぐ？！」
「自分から来るとか馬鹿じゃん
東卍雑魚すぎて話になんないし、これならマイキーもすぐ落ちそう」
「千冬から足離せ」
「嫌いな奴の話なんか聞かないよ」
青筋を立てる場地の登場に、千冬の頭を踏みつける
嫌がることはとことんやった
千冬のお腹を蹴り上げ、走ってきた武道にもすかさず警棒で殴りかかった
相棒と叫ぶ千冬に場地は下唇を噛んで一息ついた
「嫌いになった？私のこと」
「…嫌いになりそうだ」
「うん。じゃあもう心置きなくやれるね」
これで場地が私を庇う未来は来ないだろう
武道が教えたくれたように一虎が私を狙っても
「ｯ場地！！」
警棒を捨て、場地に殴りかかるもすぐにガードされて軽い拳が肩に当たる
この期に及んで手加減なんかするなよ
「あんたがその気じゃないなら、千冬から殺 す」
「てめｯ？！」
「東卍か昔の私か…早く選びなよ」
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餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました！ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました！頑張ります！ (2022年4月9日 12時) (
レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます！設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ！ご指摘ありがとうございます、すぐになおします！ (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餃子 | 作成日時：2022年2月9日 14時
