東雲彰人を落としたい【プロセカ】

その19 ページ20

「人違いですね」


「嘘だぁ〜モデルのAちゃんでしょ？」



鬱陶しいな…こいつら





気付けば1時間も冬弥と遊び、急いで戻ると空のジュースが何本か置いてあった



1人2本ぐらいは飲んでるよね？

初めてだったから味しめて楽しみ過ぎた




アイス買いに急いで売店に行くも、途中で男2人に絡まれる


麦わら帽子被るの忘れてた…




「と、とにかく！急いでるんで」


「待ってよファンサービスしてくれねぇの？」



ファンサービスって

あんたらにするサービスなんてないわよ！



あまりのしつこさに私は笑顔が引き攣り、どうしようかと迷っていた






「こいつに何か用ですか」





彰人の声に振り返ると、いきなり手を引かれ後ろに下がる



引かれた拍子に彰人の胸に背中が当たる


水着だからか、肌が当たって少し緊張する




「用ないならいきますね」



そう言って私の手を繋ぎそのまま売店へ向かう


男はぽかんとした表情のまま私たちを見つめていて、少し申し訳なさを感じた





「本当にファンだったら申し訳ないわね」



「ファンだとしても迷惑かけるのはよくねぇだろ」



「そっか…って、いつまで手繋いでんの？！」



「まだ見てるだろうが、落ち着け馬鹿」





男に気を取られ過ぎて思い出したように慌てる


しかし彰人に言われた通り、まだ私たちを見ていたので仕方なく握り返した





「なんだか今日は助けられてばかりね」




初めてのウォータースライダーといい、今といい


今日は良いところ見せて惚れさせる予定だったのに





「お前は目が離せないって事がよくわかったよ」




「悪い意味でしょ絶対」






そうこうしてるうちに売店につき、私たちはすぐさまメニューを見る


私と冬弥はストロベリーで…流石にラムレーズンのアイスはないか



とりあえず一通りのアイスを注文し、彰人は何にするのかと聞くと嬉しそうにチーズと答えた




「(この前チーズケーキ好きって言ってたし女子力高そう笑」




女の子のようなセンスに私は少し笑いながらアイスを渡す




「何笑ってんだよ」



「いや？チーズってセンスいいなって笑」




今日はたくさん助けてもらったし

すこーしはお礼をしてあげても損はないはず





私は自分のアイスを半分、彰人のアイスの上にのせた




「ストロベリーの美味しさ布教してあげる」



「お前勝手に、」



「今日のお礼よ！助けてくれてありがと」

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