その17 ページ18
「彰人、A…!
どこから回れば良いのか分からないんだが」
「お前が楽しそうで何よりだよ」
夏も終わりかけといえど、暑い日はまだまだ続いているもので
私はビビバスとのアドベンチャープールを提案した
「まずはウォータースライダーじゃない?!」
「ウォータースライダー…ッ」
「Aちゃんもしかして苦手なの?」
「そんなことない!!ほら行こう!」
提案しといて何だけど、私もこういう場所に来たのは初めて
杏達に着いていきながらも、初心者の冬弥と私は後ろを歩く
「A、ウォータースライダーって怖いのか?」
「た、楽しいわよ?冬弥もきっと気にいるわ!」
「ビビってんじゃねぇか」
「ビビってないわよ!」
冬弥を不安にさせないよう振る舞うも彰人に冷やかされる
いかんいかん、今日の目的を忘れるな
彰人との距離を縮めるために来たんだから…!
「では次の方〜」
杏の計らいで彰人と2人で乗るも、私はそれどころではなかった
「つ、次の次…」
「お前なぁそんなに怖いならやめりゃいいだろ」
「怖くないから!」
冬弥がスライダーに乗り、不安そうな顔をしていたので笑顔で手を振る
「大丈夫だからね!」
母親のような気持ちになりつつ、冬弥達を見届ける
杏の声がここまで響き渡ってる…
「はい、では次の方」
「は、はい!!」
緊張しながら後ろに乗ると彰人は半笑いで前に乗った
「何笑ってんのよ」
「別にぃ?」
「今日一日であんたを落としてやるんだから、」
話の途中にガコンっという音が鳴る
え、っと思っているとそのままスライダーは真っ逆さまに落ちた
「あ、合図がなああぁい!!」
「馬鹿!あんま押すな?!」
合図がなく落ちたことに驚き、彰人にしがみつく
早すぎる!このままじゃしんでしまう!
背中にぎゅっとしがみつき、目を瞑ると水の中に落ちる
起き上がらなきゃ…っと思っている彰人が私を抱えたまま起き上がった
「あ、あれ?終わってる」
「A〜!こっちだよ!」
杏達がいる場所まで彰人におんぶされたまま行く
彰人に降ろされると全身に鳥肌がたった
「も…もう一回乗ろうよ!!」
「ふざけんなお前1人で行け!」
「俺も楽しかった」
「お前もか!!」
私と冬弥は目を輝かせて彰人に言う
なにこれ…楽しい!!!
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餃子(プロフ) - すみません通知溜まってるし第一章は終わっているので全く見てませんでした、、、コメント見て表現は編集したのでまた読みにくかったら言ってください (2022年3月16日 14時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
八戸 - 確かに汗とかないほうが読みやすいかもです…。()つけてみるのもありかもです! (2022年3月15日 21時) (レス) @page2 id: 31c5d0f724 (このIDを非表示/違反報告)
Y(プロフ) - 汗とか怒とかの感情書かない方が正直読みやすいです… (2022年2月28日 2時) (レス) @page16 id: 6135a2eb1f (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - リオットさん» とってもコメント遅くなって申し訳ありません、、!!コメント嬉しいです(^^)頑張ります! (2022年1月4日 16時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
リオット - 凄く好きな小説でした。ありがとうございます。更新頑張ってください。 (2021年12月10日 22時) (レス) @page44 id: 5c3b65f0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餃子 | 作成日時:2021年8月22日 21時