Daily Motion 4【男性声優】

敵わない ページ12

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杉田さんと中村さんが買い出しに行かされ、お留守番組の私は炬燵に入りぽけーっとしていた。今の私の格好じゃちょっと外出られないからね。ハロウィンならまだしも正月に猫耳つけてるって頭大丈夫?って感じだよ。


猫耳としっぽとも上手く意志疎通がとれている様で、なんも違和感なくしっぽはユラユラ、耳は小さな音にもﾋﾟｸﾘと反応していた。


でもこれ、本当にもとに戻るよね?明日になったら戻ってるっていう小説あるある的なやつだよね?…明日治ってなかったら病院いこう。…あれ、これ何科にいけばいいんだろう?外科?それともホルモン関係からこんな突然変異みたいなのになったのかな。……それとも動物病院??


だなんて様々に思い浮かべていると、誰かと連絡を取っていたらしい遊佐さんが用事を済ませたのか部屋に入ってきた


遊)｢…なぁに、A、不安なの?｣


『え?』


まだ何も言葉を交わしていないのに私の感情を言い当てた遊佐さんに驚いて顔を見れば遊佐さんは目を細めて頭を撫でてくれた



遊)｢普段のお前はあんまり表に感情を出さない様にしているから分かりづらいけど、動物になったお前は分かりやすいな。｣



｢尻尾が不安そうだ、｣と言う遊佐さんにしまった、と悔やむ。いかんいかん、余計な心配をかけちゃダメだ


そうは思うもどう誤魔化したらいいのか考えあぐねていると、そんな私などさもお見通しだ、というように遊佐さんはﾌﾝと笑って



遊)｢ばーか。隠そうとすんなよ、折角面白そうなんだから、今日は一日、楽しませてよね｣

『ﾋｬｯ!?』



最後に｢ﾌｰｯ｣と耳に直接息を吹き掛けられるおまけ付きで。



心底楽しそうな笑みを浮かべる遊佐さんと、不可抗力で真っ赤になる私。その状況を目にした安元さんがおたまを振りかざし遊佐さんを怒って追い掛けて。その様子が面白すぎてお腹が痛くなるほど笑って。



気づけば心配していたことなんか、今を大好きなこの人達と笑え合える幸せに打ち消され、どうでもよくなってしまっていた。




…きっとどうにかなるよね!うん!()

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ラッキー声優

前野智昭

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