幼馴染が人妻好きだから私の愚行を許してくれ その2【桂小太郎】

第50話 松陽先生 ページ6

｢最近、銀時はどうです？｣





｢文化祭の時Aを怒らせてましたよ｣







銀時に、｢松陽がお前んこと呼んでたぞ｣と言われやってきた先生の家。






何かと思えばただの世間話。





でもこの歳でも先生の事は大好きだから嬉しい。





｢へぇ…銀時はお仕置きが足りないようですね…


少し昔話をしましょうか｣






｢…？はい…｣





突然笑顔になった先生。昔と変わらない笑顔だった？







｢銀時の初恋はね、Aだったんですよ｣






｢先生、それ、俺知ってます｣





そう言うと先生はとても驚いた顔をした。







｢あの天然電波の小太郎が…？人の恋心を理解していた……？｣





｢地味に傷つきますよそれ｣







この世の終わり、みたいな顔をした先生に若干ショックを受ける。




なんなんだ、俺はどんなキャラなんだ。天然電波ってなんだ。





俺はちゃんと人間から生まれていて、決して天然ではない。ちゃんと人間から生まれた。



電波でもない。あいあむひゅーまん。







｢でもね…その銀時も最近、大人になったんですよ｣






｢！？あいつ俺と晋助を置いて先に卒業したのか！？！？｣






｢小太郎少し黙りましょうか｣





｢…はい｣





そうして俺は大人しく松陽先生の話に耳を傾けるのだった。

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