幼馴染が人妻好きだから私の愚行を許してくれ【桂小太郎】

第44話 後夜祭 ページ45

「どうしますか皆さん、コサックダンスでも踊ります？」




「いやそこはフォークダンスだろ」





無事に終わった文化祭。今は後夜祭である。




そして今のは生徒会長、マダオのお話である。




マダオ…まるでダメなオッサン。高校三年生、グラサン、ちょび髭。



でもエリートなできる男なのである。






「とまぁ、そこまでは冗談です。取り敢えずここからは自由行動で。

7時半からフォークダンスが始まります。それでは自由行動開始！！」






バチバチ、と火花が散る音が背後で聞こえる。









少し肌寒い位の季節、キャンプファイヤーの熱気が心地よかった。





でも時間は夕方の5時。夕日と火が同化していてそこまでキャンプファイヤーは綺麗に見えなかった。




え？ムードが台無しって？最初の生徒会長の言葉でムードもクソもないって分かってただろうに。





「あまりもん、ただで貰えるらしいぜ」




「まーじーでー！？行こう！！！！食費浮かそう！」




「つっても金は有り余ってっけどな」





「節約して悪いことはないさ」





そして、何時もの4人で校内を廻る。私達は自由時間がクソみたいに短かったのでドーナツしか買えてないのだ。






「目指せ全食品制覇！！」




「太るぞ」




「うるさいよ晋助」



晋助に腹パンを加えつつ、歩いていく。



そこで先頭の銀時が立ち止まり、教室の中へ入っていった。





「すみません、パフェ4つください」




「…銀時が…私達の分のパフェを頼んだ……？」




「明日は槍が降るな」




「世界滅亡か……」





「勘違いすんじゃねーぞ」






私達が信じられない、というような顔で驚いていると銀時がポツリと呟いた。






「え？なに？ツンデレ？いいよ大す」






「このパフェ全部俺が食うに決まってんだろおおおおおおおおおおおお！！！！」






「こんのやろ！！！糖尿病になって死んじまえくそ天パああああああああぁぁぁ！！！」

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