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「焦凍。Aだけど。」
「開いてる。」
焦凍からの返事を聞き、私はゆっくりとドアを開けた。
「どうした?」
もう寝るところだったのか、何故か和風のこの部屋には布団が敷かれていた。
「突然ごめんね。私、かっちゃんに呼ばれた。1階の共同スペース。」
「そうか。」
「焦凍が行かないで、って言うなら私行かないよ。」
そう言えば、焦凍はゆっくりとこちらに近付き、私を抱きしめた。
「行くな。」
消え入るように耳元で呟かれた言葉に、私は正直驚いていた。
許可を取りに来たくせに、焦凍なら行って来い。と言うと思っていた。
自分勝手な考えに、呆れた笑いが漏れ、冷静になった頭で焦凍の当たり前の反応を噛み締めた。
「分かった。行かないよ。このまま部屋戻るね。」
焦凍の背中に手を回し、私はどこにも行かない、と何故か弱々しく私に体を預ける焦凍を強く抱き締めた。
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ゆずは(プロフ) - こんにちはさん» こんにちは。コメントありがとうございます!何度も読んで頂けているなんて、本当に本当に嬉しいです。応援ありがとうございます;;頑張ろうと思える有り難いお言葉です!最後までお付き合いよろしくお願い致します♪ (2019年6月7日 10時) (レス) id: b3007e727c (このIDを非表示/違反報告)
こんにちは - こんにちは、お忙しいのに更新ありがとうございます。続きがとても気になっていました。何度読んでも面白くて、主人公だけでなく、爆豪くんや轟くんにも感情移入してしまいます。これからも応援させてください。更新楽しみにしています。 (2019年6月2日 9時) (レス) id: 67ee738963 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 綾香さん» コメントありがとうございます!全く更新出来ずにごめんなさい。明日からまた再開出来ればと思っております。また読んで頂ければ幸いです。 (2019年5月31日 19時) (レス) id: b3007e727c (このIDを非表示/違反報告)
綾香(プロフ) - 続きが気になります!更新頑張って下さい! (2019年5月13日 23時) (レス) id: 195d77bb65 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - なかかさん» コメントありがとうございます!そんなお言葉勿体ないです;_;ありがとうございます!着地点だけ決めて、頭で考えながらの更新なので、フラグ回収しきれてなかったりするかもしれませんが、ご容赦下さい...これからも頑張りますので、最後までお付き合いお願いします! (2019年5月1日 12時) (レス) id: b3007e727c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずは | 作成日時:2019年4月18日 22時