セキュリティ3 ページ24
焼き魚に白米にほうれん草のおひたし…私の昼食、ものすごく朝食感があるな…。
「おまえ、飯田に入れたのか」
「焦凍は八百万さんでしょ？」
「まあな」
「確かに、向いてるよね、八百万さん」
咄嗟の判断とかも的確そう。
「今日、姉さんがご飯の作り置きをしてくれているらしい」
「本当？なんだろうね、楽しみ」
顔をあげずに声を潜めて会話をする。ほうれん草を食べ終えた後に魚と白米に交互に手をつけて食べていると、突然、けたたましいサイレン音が鳴り響いた。私たちは動きを止めて、天井に着いているスピーカーを見る。
「セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは、すみやかに屋外へ避難してください」
セキュリティ3…聞いたことないけど、ヤバそうだな。
「菫、行くぞ！」
「分かってる！」
手をつけていたご飯を置き去りにし、走って廊下に出た。そして、非常口に向かって走ろうとする…が、私たちに遅れて、食堂にいた生徒が一斉に押し寄せてきて身動きが取れなくなった。いや、それだけならまだ良かったんだけど、私と焦凍の間に人が流れ込んできて、焦凍と離されてしまったのだ。
「菫！」
「焦凍…！」
手を伸ばすも、無意味に終わってしまい、前に行こうとする人達に肩を掴まれたり腕を引かれたりして、どんどん引き離されていく。ヤバイヤバイ！！
何がヤバイって、万が一誰かのボタンとかに引っ掛けて腕から少し出血して、それが他の人にかかったら、その人が死んでしまう…！私の血に混じっている毒の量は、最初は致死量。そこから私が調節していく。私が腕を切って血を出していることに気づかなかったら、死人が出てしまう…！
「どうしよ…わ！」
焦っていると、ふと、誰かに腕を引かれた。そして、壁に背中が着くように押され、前に誰かが立ち、私が人の流れに影響を受けないようにしてくれる。
「ありがとう、ございます」
「おう、無事でよかった！」
目の前で笑うのは切島くん。その横には上鳴くんがいた。
「にしてもさあ、これ何？？セキュリティ3って？」
「私にもさっぱり…」
早く、この騒ぎ収まらないかな…なんて考えていると、視界の端で、誰かが飛んでいるのを捕らえた…あれは、飯田くん？私がそちらを見ているのが分かったのか、2人もそちらを見た。
「あれ、飯田じゃね？」
「何して…ぶはっ！」
「ふふっ」
「リアル・非常口！」
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もずくっち - コメントの仕方のところに、宣伝Okって書いてあったんですけど、それって自分の投稿している作品のことですか？それとも、この作品のことです？おしえていただけたら嬉しいです。 (2022年10月10日 15時) (
レス) id: ff189cf6af (このIDを非表示/違反報告)
？？？？ - 焦凍推しなんです！轟出てきて嬉しいィィィィ！！！ (2022年10月4日 22時) (レス) @page3 id: e430496a4a (このIDを非表示/違反報告)
たた - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2022年9月27日 23時) (レス) id: 280d0d55b7 (このIDを非表示/違反報告)
玲香@推しを世界に広め隊(プロフ) - ゆりなさん» ありがとうございます！更新頑張ります……！ (2022年9月17日 23時) (レス) id: 7ea981ebc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな - とっても面白いです、更新待ってます！！ (2022年9月17日 23時) (レス) @page11 id: 736bc9023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲香@推しを世界に広め隊 | 作成日時：2022年9月15日 21時
