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スピーチを停めていた竹林は何かを取り出した
《理事長室からくすねてきました。私立学校のベスト経営者を表彰する盾みたいですね》
(…いつの間に!!)
《…理事長は本当に強い人です。全ての行動が合理的だ》
そう言った瞬間、竹林はその盾をナイフの一振で粉々に砕いた
『…やるじゃん』
《浅野君の言うには、過去これと同じ事をした生徒がいたとか。前例から合理的に考えれば
E組行きですね、僕も》
竹林は今までで一番良い、何処か吹っ切れたような顔をして言った
スピーチが終わった竹林が戻る途中、浅野くんと少し話したようだ
「待てよ。救えないな、君は。強者になるせっかくのチャンスを与えてやったのに」
「強者?怖がっているだけの人に見えたけどね。君も、皆も」
「…!!」
「…二学期からは新しい要素を暗殺に組みこむ。そのひとつが火薬だ」
「か、火薬!?」
「空気では出せないそのパワーは暗殺の上で大きな魅力だが、寺坂君達がやったような危険な使用は絶対厳禁だ」
『やーい言われてやんの〜』
「うるせぇ!!」
「そのためには、火薬の安全な取り扱いを一名に完璧に憶えてもらう。俺の許可とその一名の監督が火薬を使う条件だ
さぁ誰か憶えてくれる者は?」
「(…うわぁ〜〜〜ブ厚っ…!!;)」
「(やだよあんな国家資格の勉強まで…;)」
「おいA、お前やれよ」
『はぁ?ヤダよめんどい。そう言う寺坂が憶えなよ。ホラ使い方憶えないと手榴弾使えないよ』
「もうやらねぇわクソが!!」
『…それに、私より適任者がいるっての』
「あ?」
誰もが遠ざける中、ひとりの生徒が烏間先生の手からひょいと本を取った
「勉強の役に立たない知識ですが、まぁこれもどこかで役に立つかもね」
「暗記できるか?竹林君」
「ええ。二期OPの替え歌にすればすぐですよ」
心強いクラスメイトがひとり、
支配者の時間・2時間目 〜fin〜
next→茅野の時間
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ヒビヤ(プロフ) - みこさん» コメントありがとうございます!!少しづつですが頑張って更新していきます!これからも応援よろしくお願いします!! (2022年9月26日 20時) (レス) id: e1dfed361c (このIDを非表示/違反報告)
みこ - めっちゃくちゃ面白くて一気読みしてしまいました!!更新頑張ってください! (2022年8月26日 3時) (レス) id: d95e95d542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒビヤ | 作成日時:2022年8月7日 16時