・呪いの時間 ページ23
二学期の始業式。夏休みから心を切り替え勉強も暗殺も新しいステージへ
折り返しの9月。殺せんせーの暗殺期限まで…あと6ヶ月!!
いつも通り他のクラスより先に整列している私達に声がかかった
「久しぶりだなE組ども」
『わぁ期末ボロクソに負けた五英傑じゃ〜んw』
「「「「うるせぇ!!」」」」
「フンッ精々頑張るんだな。ま…おまえらは二学期も大変だと思うがよ」
「メゲずにやってくれギシシシシ」
「出五(※)かぁ…休み明けから縁起悪りーな;」
「…しかも何よ妙にニヤニヤして」
「一学期の終業式じゃ悔しそーな顔してたのにな」
『……』
「どーしたの、そんな顔して」
5英傑の態度の事を考えていると隣に並んでいるカルマが私の頬をつつきながら言う
『…何か企んでる気がする』
「五英傑が?それとも…理事長が?」
『……それは…てかつつくの辞めろし』
「えー」
彼等の企みがどういうものなのかを考えているといつの間にか始業式は始まっていた。式の最後にある各部活の夏休みでの大会での報告が終わった。いつもならここで終わるはずの式が、今日は違った
《…さて、式の終わりにみなさんにお知らせがあります。今日から…3年A組にひとり仲間が加わります
昨日まで彼はE組にいました》
「「「「!!?」」」」
荒木のその言葉にE組が驚きザワついたのがわかった
……そうきたか、
《しかし、たゆまぬ努力の末に好成績を取り、本校舎に戻る事を許可されました》
「さ…話しておいで」
《では彼に喜びの言葉を聞いてみましょう!
竹林孝太郎君です!!》
「…僕は4ヶ月余りをE組で過ごしました。その環境を一言で言うなら、地獄でした
やる気の無いクラスメイト達、先生方にもサジを投げられ怠けた自分の代償を思い知りました。もう一度本校舎に戻りたい、その一心で死ぬ気で勉強しました。生活態度も改めました
こうして戻って来られた事を心底嬉しく思うとともに、二度とE組に堕ちる事のないように頑張ります。……以上です」
竹林がスピーチを終えると、体育館は拍手が響き、よく頑張った、お前は違うと思っていたなどの声が聞こえた
その拍手と言葉を聞いた竹林は慣れないことに戸惑いながらも嬉しそうな顔をしていた
…その顔は今までE組では見た事が無い顔で、竹林が別人のように見えた
校舎に戻ったE組は予想通りというか、その空気は暗く良いものでは無かった
※…出ばなから五英傑
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ヒビヤ(プロフ) - みこさん» コメントありがとうございます!!少しづつですが頑張って更新していきます!これからも応援よろしくお願いします!! (2022年9月26日 20時) (レス) id: e1dfed361c (このIDを非表示/違反報告)
みこ - めっちゃくちゃ面白くて一気読みしてしまいました!!更新頑張ってください! (2022年8月26日 3時) (レス) id: d95e95d542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒビヤ | 作成日時:2022年8月7日 16時