先輩のジャケット ページ12
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「 急に鼻血出すような奴初めてだわ 」
「 す、すいません … 」
あれから爆豪先輩の持っていたティッシュのおかげでなんとか鼻血は収まったがジャケットが汚れてしまった。ああ … まだ半年くらいしか着てないのに。
そう思い脱げばリュックに押し込んだ。
「 … 寒くねぇんか 」
「 ん〜少し肌寒いくらいです！ 」
学校の最寄り駅までの電車。今日は人も多かったため窓側に立ち駅へ向かう。
私をじっと見つめた後、徐にリュックを下ろせばきていたジャケットを脱ぎらそして私の頭に乱暴にかけてくる。
その瞬間爆豪先輩の匂いに包まれる
「 え、ちょ、なんで 」
「 今日からだっていうのに風邪ひかれちゃ困るのはこっちなんだよ 」
でも申し訳ないです！と返そうとしても無言の圧力と目力で圧倒され素直に受け取った。
ゆっくり腕を通し着てみるももちろん先輩のジャケットは大きくどこからどうみても今の私は不格好だった
「 随分アンバランスだな 」
フッ、と鼻で笑う先輩の言葉にいつもなら言い返していただろう。けど今はそんなことどうでもよかった
先輩のジャケット着てると先輩に抱き締められてるみたいで私の頭の中は幸せしかなかったのだ。
「 おいまた鼻血出すんじゃねぇぞ 」
「 は、はい！」
危ない危ない。つい気を緩めてまた汚してしまうところだった。せっかくだし後で写真撮ってもらおう。
そんなことばかり考えながらふと爆豪先輩を見ると
シャツの裾が邪魔だったのか腕まくりをし、かったるそうに立つ姿はもう、もうとても直視できるほどじゃなかった。すぐに視線を逸らした。
なんでそんなにかっこいいの。
あっという間に電車は最寄り駅へと到着する。
電車を降りれば雄英生が何人か見え始めた
「 今日の授業はあんま無理すんじゃねぇぞ 」
「 はい、分かりました！ 」
改札を抜け、数分歩けばすぐどでかい校門に到着する。ここから私たちは別方向だ。
「 また放課後 」
「 はい、よろしくお願いします！ 」
そう言って2年生への教室へと向かう爆豪先輩。
私も1年の教室へ向かおうと足を進めた時にふと聞こえた先輩の声。
「 おい爆豪上着忘れてんのか！！！ 」
「 っるせぇわクソ髪死ね！！！！！！！！！ 」
この先輩はどれほど好きにさせたら気が済むんだろう
ぎゅっとジャケットの上着を掴み、私は再び足を教室へと進ませた。
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以恋(プロフ) - 宙さん» お褒めの言葉ありがとうございます（ ; ; ）続編の方もぜひよろしくお願いいたします！ (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 3b71a2a429 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 作者様爆豪の飴と鞭使い方すごくどストライク(´∇｀) (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え、何この小説。妄想すると自然と口角上へと向かっていきますね。え、控えめに言って最高です！これからも頑張ってください！ (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
以恋(プロフ) - Omisoさん» うわああ（ ; ; ）素晴らしいなんてとんでもないです！嬉しいお言葉をありがとうございます！続編の方ただいま作成中ですので、今後ともよろしくお願いします！（ ; ; ） (2020年3月3日 10時) (レス) id: c92cf6abc6 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 最後まで読みました！とても素敵な作品で物語の構成の素晴らしさに感嘆しました！！続編の方応援しています！ (2020年3月3日 0時) (レス) id: d4a65dd1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：以恋 | 作成日時：2020年2月15日 3時
