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及川side
次の日、
昨日Aさんに色々と恥ずかしい宣言をした俺は、授業も無いので朝から病院に来ていた
名前を呼ばれ、診察室へと通される
先生はニコニコ笑いながら声をかける
｢おや、及川君、昨日ぶりだね｣
｢おはようございます…………あの、先生。｣
俺は椅子に座り、すぐさま先生の目を見てこう告げた。
｢俺、手術受けます。……受けたいです｣
僅かに震える声
両手をギュッと握りしめる。
｢…………手術の成功率は決して低くはない。しかし、万が一何かあったら、もうバレーが出来なくなるかもしれないぞ｣
｢……はい｣
｢リハビリ後、今まで通りにプレイするには相当な努力が要る｣
｢…………はい、分かってます。｣
努力。
それが辛くて大変だという事は、
………そんなの俺が一番よく知っている。
辛くて、イラついて、もどかしくて
出口のない暗闇の苦しさに辞めてしまいたくなる。
それでも、またバレーがしたい。
バレーをする意味を見つけてしまったのだ。
先生の目を見つめる
その眼差しは正に真剣。
｢…………分かった。手術する方向で話を進めようか｣
｢はい、よろしくお願いします。｣
.
先生との話を終え、午後2時頃やっと大学に着いた。
いつもより遅くなったな…と思いつつ、研究室のドアを開ける
｢………あ、及川君｣
｢……こんにちは、Aさん｣
ドアを開けた時、ちょうどAさんが目の前を横切る
｢遅かったね、どうしたの？｣
｢……あ、いや、思いの外病院が長引いちゃって｣
｢………手術の話？｣
眉を下げ心配そうに言ってくれる彼女。
俺の事で心配してくれるのは嬉しいが、そんな顔をして欲しい訳じゃないんだけどな………
｢ははっ、そんな心配しないでくださいよ｣
俺はへらっと笑ってみせた
.
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いずみ(プロフ) - とても面白くて、先が気になるお話です！ (2019年10月20日 21時) (
レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
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