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敵にまわしたのは恐ろしい組織 ページ31

「いった・・・」



私は、後頭部の痛みで頭を押さえながら起きた。

まだ気だるさは残っていたけど、ずっと寝ている訳もいかないので、仕方なく上半身をあげた。

そして、焦点の合っていなかった視界がだんだんとクリアになってくる。




それで私は、その光景を目にして、思わず目を見開いた。









だって、その部屋は・・・ザ・ピンクだったんだもの。

この間、私やみんなが閉じ込められていたところとは違って、女の子らしくて、高級感の溢れる可愛らしい部屋だった。



何て言うか・・・お姫様って感じの。



私が寝ていたのは、白とピンクのレースがふんだんに使われている天蓋付きのベッド。

カーテンも開けられないけど、キツイ感じさえするピンク色。


本当に頭がくらくらするほど、ピンクで溢れていた。





私がこの間閉じ込められていたのは、監獄みたいに、殺風景な場所だった。

全面コンクリートで出来ていて冷たいし、置いてあるのは、毛布くらい。

トイレに行かなきゃならないときは、見張りの人に言わなきゃならないし。


ホントに不便な生活だと思う。




私達の”月夜に眠る双子伝説”のせいで捕まったと思ったら、悪い気もしなくないけどね。

けど、本当に悪いのはmaleのやつらだから。

今は、maleのことに集中しないとっ!








そこで私は状況を整理しようと思って、考えを巡らせた。

そこで気がついたんだ。




あれ・・・maleの奴らは、どうして私が”月夜に眠る双子”だってわかったんだろう。

特に、バレるような発言はしていないはず・・・



えっと、”月夜に眠る双子”って知るには、心臓の血を飲むか、本人が話しているのを聞くしかないよね。

この2つはないし・・・


あとは、私の首の後ろにある、三日月のマークとか・・・





そこで私はようやく気がついた。


私、海で首もと見えてた・・・



今はもうほどいているけど、海ではサイドポニーテールにしていたから、バッチリ首もとが見えていた。

いつもなら、ウエストくらいまである髪を下ろしているんだけどね。



って事は・・・

海にmaleの奴らが居たってこと、だよね。



え、そんなに遠いところまで見張ってるの!?





私はmaleという組織の恐ろしさに、ブルッと身震いをした。

たとえ間抜けでも敵は頼る→←後悔するときは、もう遅い



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彩快(プロフ) - 続編出しました! ぜひ見てください! (2020年2月25日 21時) (レス) id: 05e0908cfe (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます! 紺青の拳とか書けるか不安でしかないけど・・・ 少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです! (2020年2月5日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続編マジですか?楽しみすぎますッ!! (2020年2月3日 19時) (レス) id: 1a2242fc2c (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 瀬天心葉さん» ありがと! がんばるー! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬天心葉(プロフ) - 彩快さん» おお!覚えててくれた(・・;)月とか星とかいいよね♪まじで楽しみにしてる!!(=゚ω゚=)がんばれー!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩快 | 作成日時:2019年10月9日 7時

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