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どうして私はあなたに出会ったのか
多分みんな気になることだろうけど

本当に些細なこと。

初めて行ったバーの隣の席に
あなたが座っていた


飲んでいた ピンクのカクテルを見て



「体に悪そうな色」



と、生気のない目をした彼が言った




「あなたこそ、お元気なさそうですが。」

「疲れてるんですよ」

「へぇ。」

「お姉さんだって、俺と同じような顔してますけどね」




あぁ言えばこう言う、みたいな
少しうざったい口調の彼を

気持ち分少し睨んでみたら
彼はそんな私を見越してたみたいに

くすりと笑った。




「……何笑ってるの」

「だって面白いから」

「はい?」

「お姉さん、俺と友達になろ。」



拒否権はなし。と
上から目線のあなたは
オシャレなバーに似合う
黒いコートを身につけていた




「また来週、ここで」




そう言われた私は
来週、同じ時間に
同じ椅子で待っていた


少し経って
カランコロンという音とともに


サングラスをした彼が入ってきた。


サッと、薬指の指輪を外す。







「どうも、お久しぶり」

「お久しぶりです」

「なんだちゃんと来てるじゃん」

「約束しちゃったので」



またくすりと笑って




「俺、平野紫耀」



いきなり自己紹介をした。
やっぱり、とどこかで思った



「お姉さんは疎いのかもしんないけど
俺一応、芸能人」



別に疎くはない。
逆に詳しいかと聞かれればそういうわけでもないが
名前くらいは知っていた。



「お姉さんは?」


彼はサングラスを外して
私の瞳を見た

同時にグラスの氷が溶け
音を立てて私に知らせた



「Aです…」

「A。下の名前で呼んでってことだよね?」

「まぁ。」



私の名字
私のものじゃない名字



始まりは
1夜だけのロマンスのはずだったのに。

・→←dancing night



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設定タグ:King&Prince   
作品ジャンル:恋愛
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霞草(プロフ) - aimiさん» コメント頂けて嬉しいです。久しぶりになにか執筆したいなぁと思ってます! (2021年10月10日 1時) (レス) id: cf24c8e438 (このIDを非表示/違反報告)
aimi(プロフ) - あと、燃える心に駆け抜けろの続編が読みたいです。よろしくお願いいたします (2021年10月6日 20時) (レス) id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
aimi(プロフ) - 私、こういう感じの作品初めて見ました‼️また、書いていただけると嬉しいです‼️ (2021年10月6日 20時) (レス) @page37 id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
すばりてちゃん - あぁ、やっぱり作者様が紡ぐお話はエモすぎる、と心より思います。いつか私も、作者様のように人を動かせるような言葉を紡げたらと憧れました。陰ながら応援しております。 (2019年12月25日 12時) (レス) id: 9aa5aa9bdc (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 岸くんのストーリー好きです。続編で長編とかも書いてもらいたいです。また、廉くんのストーリーも、番外編でも良いので、ハッピーエンドになるようなお話が読んでみたいです。よろしくお願いします。 (2019年3月24日 7時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霞草 | 作成日時:2019年3月19日 0時

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