叶わないはずの恋2 Ninomiya (ページ10)

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50 守るために（和side）ページ10

仕事を終えて帰り支度をする

雅「ねぇねぇ！ニノ」

和「なんすか、あなたは」

妙にテンションの高い相場さん

雅「そんな言い方しなくてもいいじゃん！

誕生日に何欲しい？」

和「は…？」

まだ2月下旬なんですけど…？

気が早いだけなのか、ただ単にボケてるのか

雅「いや、今日ふと思ったんだけど、翔ちゃんの誕生日過ぎて、次ニノじゃんって」

和「…あぁ」

どうやら前者だったようだ

智「心配なくなるまでは、でしょ？」

和「うん」

雅「あっ、そっか…それまでいらないって言ってたね

でもなぁ…せっかくの誕生日なのに、『生まれてきてくれてありがとう』ってさ」

思いもよらない相葉さんの言葉に驚く

大野さんは「はははっ」と笑いながら頷いていた

でも…

Aは誕生日も公表できていない

俺たちの関係について知られてしまえばお互い大きな障害になってしまう

事務所のプロフィールでも公表されていないことに疑問を感じているファンも多い

智「いいお兄ちゃんだね」

和「彼氏です」

そんな言い合いをしていると楽屋のドアが開いた

潤「ニノ…」

和「はい…潤くんどうし…」

潤くんの声でドアを見ると

そこには青ざめた顔のAがいた