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45 唯一の（あなたside） ページ5
あ「なに言って…」
威「断ってもいいけど、断ったらこの写真…週刊誌に売るよ？」
なんなの？
何でこの人は、こんな酷いことができるの？
紳士的な顔立ちで役者として実力もある
人気の高い人なのに
その行いは、人間のそれとは到底思えない
そんな人にまんまと脅されている自分が情けなくて
悔し涙が頬をつたって、レンガ造りの床に落ちた…
泣いちゃいけない
私が和を守らないと…
あ「わかった…」
威「いいの？」
あ「それで和が守れるなら」
威「ふ〜ん、そっか…
じゃあ、遠慮なく」
つまらなそうに言いながら威くんの手が私の頬を撫でる
現実から目をそらすように目を瞑るけど、触れる手の感触も、触れ方も愛しい人のそれではなくて思わず顔をしかめる
威「いい表情だね？」
彼はそんな私をあざ笑いながら私の服のボタンを全て外した
彼の手が直接身体に触れる感覚に身体が粟立ち
いやっ…
心の中で叫んだのと同時に
「じゃあ、俺らはAちゃんを守ろうかな？」
一瞬誰なのかわからなくて目を開けると
そこには、櫻井さんと松本さんがいた
46 仲間のために（翔side）→←44 取り引き（威side）
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作者名：にのもと | 作成日時：2021年9月13日 1時
