5 どうして?(あなたside) ページ5
学校に着いて和と別れる
家が一緒だから登校も自然と一緒になる
もちろん何も話さないけど
教室に入ると親友の浜井加音(ハマイカノン)がいた
加音は唯一心を許せる貴重な存在
親がいないことも兄弟二人きりであることも伝えてる
加「おはよ〜」
あ「おはよう」
いつもテンションが高い加音。
加「今日もテンション低いね?幸せが逃げちゃうよ〜」
わかってる、いつも私のことを思って明るく振舞ってくれていることは
あ「加音が高過ぎるんだよ」
加「和くん?」
あ「あんなのもう知らないから」
そんな憎まれ口をたたきながら加音に今朝のことを話した
加「あはは。和くん相変わらずだねぇ、さすがの人たr」
?「二宮さん」
その声に顔を上げると、目の前に和のクラスの女の子たちがいた
女1「和くんと登校するのいい加減止めてもらえない?」
あ「…」
女1「この子和くんのことが好きなんだよね」
あ「…」
もうこれで何回目だろう…
女1「何か言いなさいよ!」
ガンッ
教室にいる生徒がこっちを見る
加「A!」
突き飛ばされて床に強く体をうった
和のことが好きな女の子がいることなんてわかってた…
でも…
あ「家が一緒なんだから、仕方ないじゃない」
女1「さいて―」
女の子が私に手を上げる
怖くて目を閉じると誰かに抱きしめられた
パン!
叩かれたのは、私じゃなくて
私を庇った
和だった
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作者名:にのもと | 作成日時:2021年1月16日 1時