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35 嫉妬（和side） ページ35
夕食が終わってソファーでゲームをしているとAが台本を眺めていた
それだけで深い嫉妬心が俺を支配しようとする
あ「どうしたの？怖い顔して」
和「別に…」
仕事なのはわかってる
いくら世間に人気があるとはいえ仕事を選んでいられる立場でないことも
いや、人気だからこそ…
自分の知らないAが増えていくようで…
あ「和」
Aは俺を呼ぶと台本を置いて俺の隣に座った
あ「私だって嫌なの
和以外の人に触れられるのは」
言いながら俺に寄り掛かったAには
俺の事を全部見透かされているようなそんな気がした
和「何かあったら、言えよ？」
恋人としての意地か、はたまた兄としての意地なのか
平静を装った風の俺に、Aがくすくす笑う
繋いだ手のぬくもりからお互いを感じられることが幸せだと感じた
36 共演者（あなたside）→←34 当たり前になった毎日（あなたside）
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作者名：にのもと | 作成日時：2021年1月16日 1時
