叶わないはずの恋 Ninomiya (ページ33)

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33 嵐（和side）ページ33

あの決断の日から約2年

1月

これまでの間に俺は嵐としてのデビューが決まって関連する仕事が立て込んでいた

Aはオーディションに受かった後いきなり連ドラ主役に抜擢されてその後もいろんなメディアに引っ張りだこ

今や芸能界に無くてはならない存在になった

智「ニノ～そろそろ打ち合わせだよ」

和「ん～」

携帯でメールを打ちながら答える

智「妹ちゃんだ」

和「ん…」

智「今日放送開始だよね？」

Aは今日から初の恋愛物のドラマが放送される

彼氏としては複雑だけど仕事だから仕方ない

当然だけどそれぞれの事務所には俺たちの事情を話している

血のつながらない兄妹で今まで2人で暮らしていたというところまで

さすがにそのうえで恋人関係であることまで事務所の偉い人には伏せていた

でも、その点はあまり問題じゃない

Aが芸能活動を始めるとき、俺との兄妹関係を隠したうえで苗字も出さないと事務所と話したそうだ

後々戸籍を抜けると話しているからまぁ当然のことではあるけど家族であることを伏せて同じ家に住んでる以上週刊誌に狙われる可能性は十分にある

--今日、ハンバーグがいい--

そうメールするとすぐに返ってくる

了解

の文字

それだけで頑張れる

和「行きますか！」