北一出身の白鳥沢男子

15球目 ページ16

合宿最終日。東京の強豪である梟谷学園との練習試合の日だ。監督が僕達の体力を考慮してくれ、昨日の午後は練習禁止になったため、ゆっくりと休むことが出来た。一日目までとは言わないが、ある程度体力が回復している。

｢梟谷学園ってどういう学校ですか？｣

　ネット張りが終わり、隣でサポーターをつけてるセミ先輩に聞いてみる。

瀬｢そうだな……。でも、うちと戦い方は似てるかもな。絶対的エースがいる感じ｣

｢絶対的エース……ですか｣

天｢そうそう！あのコをドシャットするの楽しみ〜！｣

　天童さんがとてもワクワクしていたから、すっごくかっこいい人なんだな……と思っていたのに。

兎｢ヘイヘイヘーイ！ウシワカ〜！｣

な ん か う る さ い の が き た

赤｢木兎さん、少し静かにしてください。白鳥沢の皆さんが困ってますよ｣

　やばい。あの木兎さん？をなだめている人と仲良くなれそうな予感しかしない。

｢あの、梟谷学園の方ですか？｣

　監督から、梟谷の案内をするよう頼まれていたので、重い腰を上げ、バスの方に向かう。

兎｢そうそう！それよりウシワカは?!速く試合やりたい！｣

｢牛島さんなら、体育館でアップしてます。今から案内しますね｣

赤｢すみません｣

｢いえいえ。うちにも似たようなのがいますので｣

そう言うと、その人は驚いたように僕を見た。

赤｢梟谷学園2年、Sの赤葦京治です｣

｢？白鳥沢1年のMB、加賀海麗です。お願いします｣

やっぱり。赤葦さんとは仲良くなれそう。





その頃の工

五｢ﾌﾞｪｯｷｼｭｲｯ｣

白｢おい、風邪ひいたんじゃねぇだろうな｣

五｢まさか！誰かか俺を噂してるんですよ！次期エースって！｣

川｢ホント、お前のその自信はどこから来るんだよ……｣



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木葉さんと木兎さんの頭文字が被っているので

木葉→木｢｣

木兎→兎｢｣

と表記しています。

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