夜景のレストラン ページ15
ジョングクと距離をおいてしばらくすると、会社の同僚のソジュンに食事に誘われた。
夜景のキレイなホテルのレストランだった。
ジョングク以外の男性と食事をするのは、かなり久しぶりだった。
ソジュンとは一緒に働いていて、気も合うからと2人で食事に行くことをOKした。
エスコートされ、レストランに着くと奥の個室が貸切になっているらしい。
でも2人なので窓際の席で大丈夫と通して貰った。
食事も美味しく軽くワインを飲んで、デザートが運ばれて来るのを待っていた。
ふと個室のドアが開き目を向けたら、たくさんの人が出てきてその中にBTSのメンバーがいた。
思わず目を逸らし、夜景を見ている振りをしているが動悸がする。
どうかジョングクはいませんように。
ここで食事をしてる事が知られませんように。
そう心でずっと願っていた。
打ち上げが終わり個室を出ると、フッと視界に入った2人。
ヌナと知らないスーツの男。
ヌナは笑顔でその男と話をして、夜景を見て微笑んでいる。
なんだよ。誰なんだ。なんでヌナは笑ってんだよっ。
無性に腹が立ってくる。
メンバーに促され、とりあえず帰る準備をしてみんなで外に出る。
すぐにヌナに電話したけど、留守番電話に回されて出ない。
イライラする。モヤモヤする。
食事を終えて、ソジュンと2人で外に出る。
まゆ「ご馳走様でした。ごめんね。結局、ご馳走になって。次の時は私が払うからね!絶対だよ?」
SJ「じゃあ次の約束も出来たって事でラッキー笑」
笑いながらそんな事を言われてドキッとした。
帰りはタクシーに先に乗せてくれホテル前で別れた。
タクシーの中で携帯を確認すると、ジョングクからの不在着信5件。
やはりあの場所にいたのだと思いながら、折り返す事はせずに携帯をバッグにしまった。
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作者名:kashumi | 作成日時:2022年12月5日 8時