私の使命は。3 (ページ39)

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捌拾漆ページ39

～Aside～

目を開けると真っ白な空間。

ここが天国なのかな。

もしかしてもう生まれ変わったとか？

澤村「A…？起きた…のか！？」

私の顔を覗き込む大好きな人。

『大地さん』

澤村「A…！！ちょっと待ってろ！」

そう言って部屋を飛び出していく。

私、生きてた？

ﾀﾋんでなかった？

嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

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目を覚ましてからは、大地さんが呼んできてくれたお医者さんにたくさん検査された。

幸い、異常はなく順調に回復しているらしい。

しかし、両足折れているため車椅子でしか移動が出来ず、看護師さんに押してもらっている。

病室の扉を開けると烏野のみなさんが全員泣いていた。

『ど…どうしたんですか？』

私は恐る恐る後ろから声をかけた。

「「「「A！！」」」」

清水「Aちゃん！よかった！本当に良かった！！」

潔子さんにギューッと抱きしめられる。

『心配かけて、すみません！』

縁下「こうして、目を覚ましてくれたんだから。それだけで十分。」

力さんの言葉に自然と涙が溢れてきた。

私は3週間ずっと眠ったままだったため、最初に運ばれた東京の病院から宮城の病院に転院したらしい。

私が眠っている間はいつ目覚めてもいいように、日替わりで面会時間が終わるまでそばにいてくれたとも聞いた。

たまたま今日は大地さんの担当だったようだ。

田中「大地さんの時に目が覚めるなんて運命だな！！」

龍之介さんにそう言われて大地さんを見ると
ちょうど目が合ってしまい、恥ずかしくなって目をそらす。

運命だなんて…。

その後も合宿で一緒になった高校の皆さんと
テレビ通話をして目が覚めたことを報告して、他愛もない会話をした。

菅原「そろそろ俺たちは帰るべ～」

西谷「そうっすね！」

山口「じゃあね！A！」

月島「またあした。」

影山「元気でな。」

東峰「影山、それはちょっと違くない！？」

木下「はやく復帰してこいよ！」

成田「待ってるから！」

日向「じゃあな～！」

菅原「ほらはやく～」

孝支さんがみんなの背中をグイグイ押しながら
ごゆっくり～とウインクしてきた。