私の使命は。3 (ページ35)

今日:13 hit、昨日:31 hit、合計:196,378 hit

捌拾参ページ35

～Aside～

無惨「おぉ、随分と遅かったじゃないか。月柱。」

鬼舞辻にギロりと見られる。

『離せと言ってるんです。』

無惨「私はね、本気のお前とやりたいのだ。だからね、お前を怒らせることにした。」

私を…怒らせる…

無惨「お前は大事な人を気づ付けられると怒るみたいだ。前世でもそうだった。家族を目の前で私に殺されたお前は怒り狂っていたからなあ。」

無惨「だから今世も目の前で殺してあげたんだよ。」

鬼舞辻に殺された前世と今世の大好きな家族。

だめだ。余計なことを考えるな。

『無駄話に付き合ってる暇はないんです。』

『月の呼吸壱ノ型』『闇月・宵の宮』

侑さんを掴んでいた腕を切り落とし

床に落ちていく侑さんを空中で何とか受け止める。

『大丈夫ですか？』

侑「Aはほんまに強いんやなあ…」

『隠がいるところで安静にしていてくださいね。』

侑さんを下ろしてそう言い、鬼舞辻に向き直る。

無惨「まだ話の途中だったのに。遮るなんて。」

無惨「私を怒らせた罰だ。」

鬼舞辻からこれまでとは比にならないほどの速さの無数の攻撃が飛んでくる。

『月の呼吸漆ノ型』『厄鏡・月映え』

技を使って避けないとくらってしまう。

無惨「そこにいるお前の大事な人を傷つけたら、お前はどのくらい怒るのだ？」

『…う……絶対に傷つけさせません。』

鬼舞辻から次から次へと攻撃される。

『月の呼吸……』

避けきれない…！！

「水の呼吸肆ノ型」「打ち潮」

私が避けきれなかった攻撃は私の元まで届かない。

『炭治郎…！！！』

竈門「Aさん！遅くなりました！」

炭治郎によるとこちらに向かうはずだった宇髄さんは、一般人を守りながら新しく上弦になった鬼の相手をしていたため来れなかったらしい。