私の使命は。3 (ページ31)

今日:4 hit、昨日:23 hit、合計:196,316 hit

漆拾玖ページ31

～澤村side～

座ると柱の方たちが話し始める。

月柱さんはいないのだろうか。

煉獄「今日はみなに大事な話がある！心して聞くように！」

「「御館様のおなりです。」」

その瞬間、柱も陰も全員膝をつき頭を下げた。

思わず鳥肌が立ってしまうほどのものだった。

双子のような小さな子供がそう告げると

一人の男性が手を引かれながら歩いてきた。

産屋敷「お早うみんな。今日はとてもいい天気だね。空は青いのかな？A？」

え、A？聞き間違いか？

『お館様におかれましても御創建で何よりです』
『益々のご多幸を切にお祈り申し上げます。』

そう言ったのは1番後ろで頭を下げていた月柱さんだった。

理解が追いつかない。同じ名前なのか？

産屋敷「君たちに集まってもらった理由はね、鬼について大事な話があるからなんだ。」

御館様と呼ばれる人は鬼のこと、鬼殺隊のこと、そして最終決戦が近づいていることを全て教えてくれた。

産屋敷「今日ここにいる10人の剣士たちは柱という鬼殺隊の中でも最強の剣士たちなんだ。」

「自己紹介を」

そう言われて柱の人達が立ち上がってこちらを振り返る。

月柱さんも狐のお面をつけながら後ろから前に出てきた。

煉獄「炎柱、煉獄杏寿郎！よろしくな！」

不死川「風柱、不死川実弥だ。てめぇらの命は守ってやる。」

甘露寺「恋柱の甘露寺蜜璃です！精一杯頑張りますね！」

伊黒「蛇柱、伊黒小芭内だ。甘露寺には手を出すなよ…」ﾎﾞｿｯ

悲鳴嶼「岩柱、悲鳴嶼行冥だ。南無阿弥陀仏…」

宇髄「音柱、宇髄天元だ！！派手なヤツらが多くて気に入ったぞ！」

時透「霞柱、時透無一郎…」

胡蝶「蟲柱、胡蝶しのぶと申します。よろしくお願いしますね。」

冨岡「水柱、冨岡義勇だ。よろしく。」

そして最後の月柱さんの番になり、お面をはずす……。

そこにいたのはAだった。

『月柱、如月Aです。ずっと黙っていてごめんなさい。私、月柱なんです。』

今まで俺らを助けてくれていたのは、A…？

全員現実に起きたことを飲み込めていない。

黒尾「あの月柱さんが…」

及川「Aちゃん？」

昨日の夜、"私の真実"と言っていたのはこの事だったのか。