1タイプ ページ32
夢主くんの過去編です。
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そうだな、まず、僕が生まれたのは牢屋でしたね。
α国の劣悪な環境で生まれました。
自分でもよく生きていたなと思うほどです。
ネズミはそこらを走り回り、見渡せばゴミが積まれていてハエがたかっている。
そしてその牢屋はα国の王の奴 隷専用のものでした。
気づいていましたか？
僕の名前、A・サクリフィスと言うんです。
サクリフィスって、どこかの国の言葉(フランスです！by作者)で、「生贄」「人柱」を意味するんです。
僕はそのファミリーネームどおり、生贄として生まれました。
邪神に捧げられるためでした。
そして母親は僕を産んで間もなく死亡。
元々奴 隷だったらしいです。暴力やら何やらで弱っていたのでしょう。
そして僕は同じ境遇の子供達と一緒の牢屋に入れられ、友人...いいえ、仲間をつくりました。
友人と言うにはあまりにも固く重い鎖で結ばれたような仲に。
彼らは歌を教えてくれました。
「アメイジング・グレイス」という曲です。
それは賛美歌でした。
いつも彼らと歌いました。だって、やることが無いから。
普通の子のように学校に行く訳でもない。
公園で遊べるような身なりもしていない。
まず、城の牢屋から出ることができない。
僕は一度聞きました。
「何故アメイジング・グレイスなの。」
と。だって、他にも賛美歌は有るのに、知っているのに彼らはこれしか歌わないから。
彼らは答えました。
「この曲を作ったのは奴 隷商人なんだって。今は牧師をやっているんだってさ。それで懺悔しているらしいよ。人生何が起きるか分からないだろ？彼みたいにいい人がもしかしたら僕らを助けてくれるかもよ。」
なんという皮肉なのでしょうね。
奴 隷が奴 隷商人の作った曲を歌うなんて。
その曲に縋るなんて。
でも、僕はその時子供で、そんな考えはなかった。
ただ、彼らのように、「もしかしたら」を期待して、その曲を歌い続けました。
そして、僕が10歳になった時。
それは訪れました。
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Nanaki(プロフ) - ノエルさん» 完結させて頂いた！！コメントありがとうございます！ノエルさんのその一言が次の作品を書く意欲につながります！ (2019年11月17日 23時) (
レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - なみだめさん» おめでとうコメントをありがとう！なみだめさんを楽しませることができて嬉しい！！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - mo4さん» mo4さんのコメントで更新頑張れました！読んで頂けたうえに面白いと言っていただけて幸せです。ありがとうございます！！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - あめさんさん» しっかり読んでくれてありがとうございます！命令系敬語がすき...同士ですね！？いやこれ同士だわ。(確信)次の作品ももし良ければ読みやがれ下さい！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - yukinaさん» ありがっと！次の作品もよろしくです！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nanaki | 作成日時：2019年11月2日 2時
