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2ー63 ページ45

「ボール出ししてくんね?」

「分かりました」


どうやら、スパイクの練習をしたいようだ。

誰がトスをするんだろう、と思ったけど、セッターは1年生の控えの子がやるらしい。


「じゃあ、行きますよー」


一本目〜。




数分後。


「・・・いや、お前・・・ペース考えろよ・・・・・・」


クロ先輩は、すっかりバテていた。

クロ先輩のスパイクをレシーブしていた衛輔先輩は全然なのに。


「え、クロ先輩、もうですか?衛輔先輩を見習って下さいよー」

「いや、スパイクとレシーブ一緒にすんなよ!?こっちはジャンプし続けてんだから」


・・・それもそうか。

でも、そんな事言ったら・・・。


「おい黒尾、お前、レシーブ馬鹿にしてんのか?」


マジ怒りの衛輔先輩。


「ソ、ソンナコトナイデス」

「今度同じ事言ったらタダじゃおかねぇ」

「ハイ」


長身のクロ先輩が自分より何十センチか低い衛輔先輩に怯えるという、中々面白い光景。



まあ、衛輔先輩のキック痛そうだからな〜。

そんな事を思いながら笑っていると、ふとクロ先輩がこちらを見てきた。


「そーいや、俺、お前に訊きたい事あったんだった」

「何ですか?」

「『まあ、もう一生会えないんですけど』って、どういう意味だ?」


・・・ああ。

そんな事言ったな、確か。


「そのままの意味ですよ〜?私が生きてる限り、あの子には会えないんです。死ねば、逢えるのかもしれませんけど」


ミレの事を思い出すたび、胸が苦しくなって、目の奥が熱くなる。

溢れ落ちそうになるソレを必死に堪えて、私はそう言った。


「つまり、もうその子は・・・」


衛輔先輩は、その先を続けなかった。

多分、私に気を使ってくれたんだと思う。


「病気かなんかか?」

「おい黒尾、無神経過ぎるぞ!」


真剣な顔をして訊いてきたクロ先輩に、怒鳴る衛輔先輩。


でも、傷ついたりなんてしなかった。

だって、クロ先輩が本当に私を心配してくれてるのが分かったから。


「いいえ、じさつです」

「Aも、答えなくっていいから」

「衛輔先輩、気を使ってくれてありがとうございます。でも、大丈夫ですよ。この件に関しては、充分泣きましたから」

「A、じさつって、何でだ?」

「羽水さんにイジメられてたらしいですよ。遺書に書いてありました」


あくまでも淡々と。

羽水さんへの殺意がバレないように。


「え、羽水って・・・」


あ、気付いてくれた?

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ゆず(プロフ) - サブリナさん» おお、私も関東です!だから、東北弁とか関西弁とかイマイチよく分かりません。 (2018年5月4日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
サブリナ(プロフ) - わかります。私は関東なので見つけるとめっちゃ嬉しくなります。 (2018年5月4日 14時) (レス) id: 5759db4512 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - サブリナさん» ですよね!ああ、私も東北に住んでれば、ああいうのを日常的に見れるかもしれないのに・・・。 (2018年5月3日 19時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
サブリナ(プロフ) - 私も今日矢巾のSAを見ました。なぜか感動 (2018年5月3日 11時) (レス) id: 5759db4512 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - chitoさん» ありがとうございます!頑張ります。 (2018年4月20日 9時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2018年3月18日 21時

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