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2ー19 ページ50

「Aちゃん。ちょっといい?」


晩御飯を食べ終わり、部屋に戻ろうとすると、北一組(飛雄を除く)に呼び止められた。


「はい。何ですか?」

「こっち来て」


そう言って連れていかれたのは、人気の無い体育館裏。



「単刀直入に訊くけどさ。無理してない?」



英の言葉に驚く。

それでも、普通を装って訊いた。


「どう言う事?」

「A、稲荷崎のヤツと話してる時、辛そうなんだよ」

「勇・・・。そんな事無いよ」

「それってやっぱり、ミレの事が関係してんのか?」


岩ちゃん先輩に言われ、目の奥が熱くなった。

頬を、雫が伝う。


何で泣いてるんだろう、私。

何でこんなに溢れてくるんだろう、涙。

何で止まってくれないの。



「ほら。やっぱり、無理してるんじゃん。良いんだよ、そんな事しなくて」


フワリと、優しい香りがして。

気付けば、徹先輩の胸の中に居た。


「ミレちゃんの事が頭に浮かぶのも分かってる。親友(ミレちゃん)の変化に気づかなかった稲荷崎(アイツら)が憎いのも分かってる。だから、作り笑いなんてしないでよ。少なくとも、俺らと・・・飛雄の前では」


優しくて、暖かい言葉が上から聞こえる。


「もっと俺らを頼ってよ、A」


そんなに優しくしないでくださいよ。

もっと涙が溢れて、止まらないじゃないですか。


暫く、徹先輩の優しさに甘えていた。

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ゆず(プロフ) - 霧雨さん» ありがとうございます!頑張ります (2019年1月7日 14時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 - 作品読みました!面白いですね!更新待ってます! (2019年1月7日 13時) (レス) id: ad5e0a46a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ゆずさん» 本当だ!名前同じですね!そして、ありがとうござます。私も文才にはさほど自信は無いのですが、憧れの作者様の作品を見つつ、参考にして書いています。 (2018年12月27日 10時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 凄く面白いです!私、あまり文才とかに自信がないのでこういうの書けるのすごいと思います!あと、名前が同じでびっくりしました。 (2018年12月26日 21時) (レス) id: ecd0ea593d (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - Notsuaさん» ありがとうございます!「私もこんな親友欲しい!」って思いながら書いてます。 (2018年7月4日 18時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2018年1月30日 18時

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