【番外編】神楽ちゃんお誕生日企画 2019ver. ページ21
「A、こっちの簪も可愛いアルよ!」
「本当。とっても可愛い!」
今日は神楽ちゃんの誕生日。
神楽ちゃんに欲しいものを尋ねたときに「Aと一日二人っきりで過ごしたいアル!」と言われた私は、神楽ちゃんと一緒に江戸の中心地……ターミナルの近くをぶらぶら散歩していた。
「A〜お腹空いたネ。
何か食べるアル!」
「うん、そうだね。
そろそろ時間的にもいい頃だし……神楽ちゃん、何食べたい?」
朝から歩き回っていた私達は、お昼ご飯を食べたいところを幾つかピックアップしておいた。
「う〜ん、そうアルな〜」
楽しそうに思考を巡らす神楽ちゃんを微笑ましく思いながら見つめていると、神楽ちゃんはパッと顔を上げた。
「あそこがいいアル!
Aこっち!」
「あっ……神楽ちゃん!?」
キラキラ顔を輝かせた神楽ちゃんに手を引かれた私は、神楽ちゃんに連れられるまま人混みの中を駆け抜けた。
.
「じゃあ〜、まずはハンバーグと、サラダと、オムライスと、ステーキと、フライセットを一つずつ!」
「えっと……ステーキもう一つお願いします」
神楽ちゃんの注文を聞いたお店の人は一瞬量の多さに顔を引きつらせたけれど、何も言わずに下がって行った。
「それにしても、本当に奢ってもらっていいアルか?」
「うん。神楽ちゃんの誕生日だもの。
気にしないで沢山食べてね」
そう言うと神楽ちゃんはパッと顔を輝かせて、「ありがとアル!」と本当に嬉しそうに言った。
神楽ちゃんが選んだのは、ちょっとオシャレめなレストラン。
そのレストランは、デザートにパンケーキが食べ放題、という場所だった。
言わずもがな、神楽ちゃんはそこに惹かれたみたいだった。
神楽ちゃんから坂田さんや新八さんの話を聞きながら楽しい時間を過ごしていると、お店の人がまずはステーキを二つと、サラダを持ってきてくれた。
「他の商品はもう少々お待ちください」
と言ったお店の人に軽く会釈を返していると、神楽ちゃんは早速サラダの3分の2を平らげてしまった。
「凄く美味しいアルよ、A!
早く食べるアル!」
「うん。いただきます」
両手を合わせて言ってから、ナイフとフォークを手にとりステーキを一口大に切り分ける。
口の中に入れると程よい暖かさの肉汁がじゅわっと広がり、ソースとちょうど良いハーモニーを奏でていた。
「本当!凄く美味しいね」
「うん!」
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赤羽@美羽(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!これからもよろしくお願いします♪ (2020年3月13日 9時) (レス) id: 8b3b438a89 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - めっちゃ面白いです!さっそくお気に入り登録しちゃいました!更新楽しみにしてます、頑張ってください! (2020年3月12日 14時) (レス) id: 319352fe0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤羽@美羽 | 作成日時:2019年9月11日 7時