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大学生時代、悪友と賭場へ通っていたことがあった。
悪友とは大学内での成績で1位2位を争う仲だった。
彼は私にカジノにあるゲームの大半のルールを教えてくれ、2人で確率を計算した上でシュミレーションソフトを作り万全な状態で賭場に出向いていた。
当然勝つことの方が格段に多かった。
だが私と悪友の完璧なギャンブルはそう長くは続かなかった。
あまりにも勝ちすぎたため、いきつけの店からマークされ、ディーラーと客がグルになって私たちを嵌めたのだ。
負けた額は今まで勝った分を使って余裕で払うことができたが、当時の傑作とも言える私達のプログラムをイカサマごときで踏みにじられたのが癪に触った。
帝統「ひっさびさの焼肉うんめ〜〜！！！！ほらお前も食えよ！せっかく特上コースの食べ放題にしたのにもったいないだろ！」
「…はぁ。」
帝統「んだよ、そんなにギャンブル嫌いなのか？あんたすごかったぜ、俺が今まで見たギャンブラーの中で1番頭がいいやつなんだなって思ったよ。
あ、イカサマが嫌いなんだっけか？それは俺がちゃんとイカサマ見破って指摘したじゃんかよー。」
「あぁ、あれはたしかにお見事でした。私はああいうのは疎いので…だからギャンブルは嫌なんですよ。」
目の前に焼かれた美味しそうな肉がどんどん盛られていく。
帝統「てかあんた名前は？」
「…宝生Aです。」
帝統「Aね、覚えておく。あ、そういや取り分どうする？」
「私は私の出した五万だけいただければそれで。」
帝統「バカかよ！！俺たち2人で勝ち取ったもんだろ！！！95万から焼肉の値段引いて…ほれ、46万だ。とっとけよ。」
俺たち2人で勝ち取った、という言葉を聞くと脳裏に悪友の顔がちらついた。
「…ギャンブルをすると…思い出したくない人を思い出してしまうの。だからギャンブルは嫌いなんですよ。」
帝統「…ふーん？そうなのか？」
帝統が肉を頬張ったままキョトンとした顔でこちらを見つめる。
帝統「じゃあ俺とそいつのこと忘れるまでギャンブルやりまくろうぜ！俺とAが組めば誰にだって勝てる！」
「…何アホなこと言ってるんですか。」
思いもよらない言葉に思わず苦笑が漏れる。
目の前の彼もつられたように無邪気に笑った。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月28日 7時) (
レス) @page8 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - とても面白かったし、話の流れも最高でした！続きが気になります！更新頑張ってください！ (2021年5月17日 10時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - オーキッドさん» 初めから読みました！！めっちゃ続きが気になります！！更新頑張ってください！ (2021年3月21日 20時) (レス) id: 61644e4b7a (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - みそらーさん» コメントありがとうございます。こんな亀更新にも関わらず待っていてくださって本当に嬉しいです。これからもゆるりとお付き合いください。 (2021年3月15日 7時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - ぷにぷに左衛門さん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません。温かいお言葉ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年3月15日 7時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オーキッド
| 作成日時：2019年5月23日 8時
