【ヒプマイ】the twilight days2【逆ハー】

track48 ページ2

＊帝統サイド＊


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「だいたい倍にして返すとはどういうことですか、ギャンブルで勝つなり宝くじ当てるなりするおつもりですか。」


目の前の美人が思いっきり眉をひそめこちらをにらんでいる。


今日はかなり調子が良かった。あと少しで3桁いけるというところでなぜか素寒貧になってしまっただけなのだ。そんな俺に心配そうに声をかけてくれた彼女は今、嫌悪感丸出しの表情でこちらを見つめていた。





帝統「もちろんギャンブルで勝って返すつもりだ！俺はギャンブラーだからな！ちょ、ちょちょ、待てって〜！幻太郎の友達ってことは幻太郎の友達の俺とも友達ってことだろ、頼む、俺の友達！」


「夢野さんは関係ありません、離してください！！私はギャンブルが嫌いなんです！あんなものイカサマでどうとでもなるから勝てっこないんですよ！」


帝統「俺はイカサマ見抜くのには自信がある！てかその口ぶり…もしかしてねーちゃんもギャンブルやったことあるんじゃ…？」



「……やったことはありますがそれが何か。」




一呼吸置いて彼女がそう言った。心底ギャンブルが嫌いそうではあるが、同じギャンブルを嗜む者としてわかることがある。それは再び賭場に行けばまたあのスリルの虜になれる、ということだ。




帝統「じゃあ俺と一緒に賭場に行こうぜ！スロットならブランクあっても余裕でできるだろ！」


「スロット…？スロットなんかぼったくりです、投資した額の何割かしかこちらに戻ってきませんから。やるならブラックジャック一択でしょう！」


帝統「そ、そうなのか？ブラックジャックだと勝てるのか？」


「確率論で予測できますからね、ただしイカサマがなければの話ですが。」


帝統「イカサマなら俺がどうにかする！！！頼む、付き合ってくれ！！！！俺このままじゃ死んじまうんだ。」


「ちょ、」




がしっと彼女の両手を握りしめる。


どうしても金が必要だった。これ以上乱数や幻太郎に金を借りることはできない上、このままでは電気やガスも止められてしまう。




深く頭を下げると、しばらくして長いため息が聞こえた。





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＊帝統サイド…end＊

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