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「こんにちは。久しぶりね、一郎くん。」
一郎「おう！来てくれて助かるぜ、A。」
翌日。昼時にかかってきた電話でまた今日も仕事が入ることとなった。
萬屋ヤマダの代表である、山田一郎からの依頼である。
彼とは同じような不安定な職を持つ同士交流があった。たまに調査の協力をしてほしいという依頼があり、萬屋ヤマダに顔を出すことがあるのだ。
一郎「なんでもやるっていう萬屋だってのにAには頼ることが多くて不甲斐ないな。」
「そんなこと言わないで。フリーの私と同じような仕事をしているし助けになれるならいつでも呼んでほしいと思ってるわよ。あ、あとこれ。弟くんたちにあげてちょうだい。」
道中で買ったジュースのボトルを3本差し出すと一郎は嬉しそうに笑った。
一郎「いつも悪いな、弟たちが喜ぶよ。」
「一郎くんも飲んでいいのよ？」
一郎「おいおい、子供扱いは困るな。俺たちそんな歳離れてないだろ。」
「それもそうだったわね。」
一郎は気さくで誰とでも仲良くできるタイプの人間だ。あまり対人関係が得意でない私でも楽しく会話のできる貴重な仕事仲間ともいえる。
「それで、依頼の内容を詳しく教えてほしいのだけど…。」
一郎「あぁ。俺の…友達ではないな、知り合い？からの依頼だ。昨日の午後9時ごろ、シンジュクのこの辺りを歩いていた人の良さそうな人を探してほしいらしい。」
一郎が地図を広げて赤いペンでシンジュクのとあるエリアを囲った。
「それは私が監視カメラの映像を入手するなり、一郎くんが聞き込みするなりで人探しくらいはできそうだけど……人の良さそうな人って？」
一郎「それが困りもんでな…。顔もあんまり覚えてないらしい。かろうじて女か男かで言ったら女かもしれないと言ってたな。」
「そんな不確定すぎる状況で見つけられるわけないでしょう……。」
一郎「それなんだよなぁ…。」
一郎がどさりとソファに体を預けた。
一郎「でもな、依頼人が普段人にもの頼むとか申し訳なくてできなさそうな人なんだけど必死に頼んできたんだよ……。一応知り合いだし見つけてやりてえなぁ……。」
「そう……。優しいのね一郎くんは。やれるだけやりましょう、とりあえず付近の監視カメラの情報をとってくるわ。」
一郎「頼むよ、俺も聞き込みしてくる。」
一郎が弾けるような笑顔を見せる。
人と関わるのは嫌いだが、たまにはこういうのも悪くない。
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千(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (
レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オーキッド
| 作成日時：2018年12月2日 23時
