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帝統「すっげええええ!!!!!こんな大金久々だ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!マジであんたすげえよ!!!!ギャンブルの女神様だ!!!!!」
「………はぁ………。」
Aは公園のベンチに疲労度マックスで腰掛け、目の前で大はしゃぎする20歳の男をため息とともに眺めた。
この凍死するほど寒い時期に元気なものだと半ば呆れながら感心する。
スリルが苦手なAは3ゲーム中、3ゲームとも精神をすり減らしながら彼とともに大勝をおさめ今に至っている。
帝統「なぁ!!!!この金でめっちゃ高い焼肉行こうぜ!!!俺超腹減って死にそ〜なんだよ!」
キラキラした彼の笑顔に疲れたので嫌だとは言えずAは重い腰を上げた。
……………________
3時間前。
Aは左馬刻からの仕事終わりにシブヤへふらりと出向いていた。新作のタブレットを試用するために大型家電量販店へ行く途中だった。
底冷えする風が吹く中、ボロボロの男を見つけた。
ダンボールのゴミ山に伏している様子から救急車を呼ばなければいけないのではと思い肩を軽く叩いてみた。
「あの、大丈夫ですか?具合が悪いのですか?」
?「う………もう生きていけねぇ………また全額失っちまった……。」
「ええ、と……お金がなくて家に帰れないってことですか?」
伏していた彼がガバッと急に頭を上げた。
?「ん………?なんかねーちゃん見たことあるな………あ、幻太郎にハンカチ取られた人じゃね?」
そういった彼の顔には見覚えがあった。
幻太郎、というのはおそらく夢野幻太郎のことだろう。彼と会ったのは2回だが最初の時に確かこの男が幻太郎を探しに来た思い出がある。
「あぁ、夢野さんのご友人の、ええっと
?「俺は有栖川帝統だ。よろしく。所でお姉さん、お金、貸してくれないかな。」
「…………は?」
突如キリッとした顔でそう言う彼に唖然とする。
ほぼ初対面の相手に投げかける言葉として最低最悪なことを言われ固まってしまった。
帝統「必ず倍にして返す。…だめか?ちょ、ちょ、待てよ!」
「離してください、貸すお金なんてありませんよ!」
無言で立ち去ろうとしたが帝統にがっつり腕を掴まれてしまった。
帝統「マジでいい流れきてたんだって!!お願い!3万…いや1万でいい!」
そう懇願する青年を見ると声などかけなければよかったと後悔が募った。
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千(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オーキッド | 作成日時:2018年12月2日 23時