track39 ページ41
夕方になりようやく仕事が片付き報告書も完成した。
乱数は雑誌を読んでいたがいつのまにか側に来ており、報告書を嬉しそうに読んでいた。
「IPアドレスまではたどり着きましたのでここからは一郎くんに人物像の特定を頼んだ方がよろしいかと…。」
乱数「そーだね、一郎にまた電話しとく〜。ていうか、こんなことまでできちゃうんだ〜おねーさん本当すごいんだね！」
「いいえ、これが仕事ですから。」
乱数「それじゃあお金払わないとね、これで足りる？」
乱数が茶封筒を差し出す。
失礼しますと言って中身を確認すると、15万が収められていた。
乱数「おねーさんのつくったセキュリティシステム導入してくれたんだよね？足りないかな？」
「いえ、結構です。有り難く頂戴します。異常があれば自動で私のところに連絡が来ますのでその際はまた連絡いたしますね。」
乱数「おっけ〜。あ、あとさ、おねーさんこれあげるよー。」
乱数が銀のラックをカラカラと引っ張ってきた。
そこには何着かの洋服がかかっている。
乱数「サイズ的にもおねーさんに合うと思うからよかったら持ってって〜。」
「そ、そんな…いただけませんよ、これは飴村様の
乱数「いーいーの！昨日のお礼なの！ほら、絶対これも似合うよ！ちょっとこれ着てみなよ、そこのカーテンの中で着替えられるから。」
半ば無理やりカーテン付きの小スペースに押し込まれ服を渡される。
冬物の新作なのか厚手のものが多い。
適当にニットワンピースを手にとってきてみるが、背中の方に向けて襟元が緩くなっているためうなじから下がかなり涼しい。
乱数「どう？着れた？」
「き、着れましたが…あのこれ背中が、
ザーッとカーテンが開き、乱数の大きい目がパチクリと瞬きをする。
乱数「やっぱ似合うじゃ〜ん！そんな喪服みたいなスーツより明るい色の方がおねーさんには似合うよ！次これ〜。」
「も、喪服………。…はい。」
貶されてるんだか褒められてるんだか分からないが彼が心底楽しそうにコーディネートを考えている様子を見るとそんなことはどうでもよくなってきた。
彼の愛らしい顔立ちに笑顔はよく似合う。
その後しばらくファッションショーもどきが行われ、着た服を全て持ち帰ることとなったのはまた別の話。
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千(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (
レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オーキッド
| 作成日時：2018年12月2日 23時
